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混乱に乗じて、俺達は案外あっさりと外に出ることが出来た
………まぁ、窓から出たんだけど
先程までいたのはやはり地下だったらしく
シャオロン達に案内されるがまま進めば、登り階段があった
どこにあったんだそんなの
『………………』
外に出て、ようやく皆の顔を見た
コネシマは以前も見たからそこまで驚かなかったけど………
sha「ん、じゃあグルッペン達のとこ行こか」
shp「そっすね」
あれ、俺の癒しは何処へ?
誰この人達
こんなイケメン知りません
kn「どしたんA」
『ホントにお前がコネシマかも怪しいからな』
kn「どういうことやねんw」
マジで怪しいから
その笑い方でなんとか繋ぎ止めてるところあるからなお前
ni「………………ねぇ……君……………さぁ」
『?』
外に出たからと言って、警戒を解いてはいけない
俺達はゆっくりと歩いて行った
その道中、兄さんが口を開いたのだ
その視線の先には
ショッピ君
shp「……?俺っすか」
ni「……あぁ」
『ショッピ君がどうかしたの?』
俺がショッピ君、というと
なんだか嫌そうな顔をしたショッピ君
なんだよ反抗期か?
ni「ショッピ?それが名前なのか?」
sha「名前……というより、なんとなくそう呼んどるだけやな俺ら」
shp「本名わからないんで」
kn「大先生くらいちゃう?自分のことチラッとでも思い出したん」
……あぁそっか
コイツらは人間のときの記憶がないのか
ni「…翔」
shp「え?」
ni「……お前、翔じゃないか?」
翔……しょう……………
『……それって…………』
俺の1番歳の近い兄弟
兄は5歳上の兄さん
弟は3歳下の………翔という名前だった
俺が今27だから、翔は24のはずだ
………まぁ、ショッピ君もそれくらいに見えるけど………
確かに、孤児院に戻ったときにはもう彼はいなかった
……いやでも、そんなことある?
『似てるだけじゃない?』
ni「……でも、声も背丈も一緒なんだ」
shp「悪いですけど………俺、覚えてないんでわかんないっす」
ショッピ君は複雑そうな顔をしたあと、もうこちらを見なくなってしまった
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限界オタクネキ - すごく面白いお話でした……お金払いたいです……!!ㅠ ̫ㅠ♡ (11月22日 22時) (レス) @page23 id: 27c91382d8 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 神作品だぁぁぁ😍 (2022年6月26日 2時) (レス) @page23 id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - とりあえず、完結ありがとうございます。この作品他の人も言ってるけど神すぎて泣きそう、、 (2022年3月18日 17時) (レス) @page23 id: c6ec7f1a3c (このIDを非表示/違反報告)
九尾の狐@中二病陰キャ(プロフ) - 初コメ失礼します。全て読ませていただきました。とても面白くて感動しました。素晴らしい作品をありがとうございます。 (2021年10月7日 22時) (レス) @page23 id: 1dca37f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
シアン - めちゃくちゃいい作品でした! (2021年7月31日 9時) (レス) id: d89fb8bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おつきみ | 作成日時:2019年5月6日 15時