【wrwrd!】年下の彼らの面倒を見る 5(男主)

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『……会って、どうするおつもりですか？』

「……私は……」









息子ともう一度、家族をやり直したいです









tn「か…あさん………」


『！？』





リビングのドアが開いたと思えば

トントンが入ってきた









「！？」

母親も驚いている




tn「……久しぶり、やな……」


少し動揺しつつも、女性に言葉をかけるトントン








「あぁ……良かった……

　元気そうで………」


女性はフラフラと歩きながら、トントンに近づく





『あ…ちょっと……！』


tn「大丈夫やで、A」









トントンを抱きしめる母親

そしてそれを優しく抱きしめ返すトントン








その光景は、母親と息子

そのままだった





どれだけ酷いことをされても









やはり、親子なのだろうか









少し、嫌な考えがよぎった



このまま母親のもとに、トントンが行ってしまったら？

……もちろん、喜ばしいことだが









俺は









ひとりぼっちだ









家族もいなくなって







でも、今まではトントンがいてくれた









トントンがいなくなったら？









……でも


それが”普通”の家族だ









血の繋がった親がいて



親に愛されて、子は育つ









それが、普通だ






トントンの幸せを



普通を









俺の事情で奪うわけにはいかない









しばらく、2人を眺めていた









なんの温もりも無い、自分の冷めた体を感じながら

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