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ショッピside


ゾムさんが必ずあとから来ることを信じて、グルッペンさんと共に前日に決めた待ち合わせ場所まで来た

しばらく待っても、ゾムさんとAさんが近くにいる気配は無い





shp「……雪……」


俺はグルッペンさんの状態を確認しつつ、辺りを見渡した

どんどん地面に降り積もっていく白が、寒さを強調させる


………あかん、早く合流して温かい場所に行かんと!



shp「グルッペンさん、これ来といて下さいね」

gr「………す、まん」

shp「いいんです……早く皆のところに帰りましょう…?」



ボロ切れだけを身にまとっているグルッペンさんに、俺は自分が着ていたローブを羽織らせる

…確かAさんが乗っとった馬に、グルッペンさんに着せるための服は持たせたはずや

合流さえ出来れば…あとは帰るだけ








白くなっていく景色に警戒しながら、俺は2人を待った









……早く

早く、皆にグルッペンさんを会わせてあげたいのに

こんなところで雪に足止めされるなんて…最悪や



馬も寒さを感じているのか、ソワソワしているように感じた

ここで暴れられたら、上にまたがっているグルッペンさんも危ない


俺は馬を落ち着かせるため、ゆっくりと毛並みを撫でてやった







吐く息が白い

グルッペンさんも、それは同じで


gr「………まずい…な」

shp「…!」

gr「この明るさでこの寒さなら……夜はもっと冷え込むゾ…………」


少しずつ意識がはっきりしてきたのか、先程よりも明らかに言葉がスムーズで

久しぶりに聞いたその語尾にも、なんだか涙が出そうになる









shp「……早く、2人と合流したいですね」

gr「…………そうだな」


どこか遠くを見つめながら、グルッペンさんは頷いた

……せや、落ち着いたら

Aさんのこと…ちゃんと紹介せな






優しい人なんやって

俺達を…助けてくれたんやって


…………あぁ、話したいことがいっぱいや









 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゾムさん

信じてますから

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おつきみ(プロフ) - 米さん» ありがとうございます……えへ (2020年12月1日 1時) (レス) id: a31619cde8 (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - KAINkunさん» 修正致しました。ありがとうございます! (2020年12月1日 1時) (レス) id: a31619cde8 (このIDを非表示/違反報告)
KAINkun - 141ページの「予備」の字が「呼び」になってますよ (2020年11月7日 15時) (レス) id: b78a3cc888 (このIDを非表示/違反報告)
- 朝起きて着替えもせず、すぐにこの小説を読んでしまう、米です!何故こんな素晴らしい作品を作れるのですか…?!おつきみ様の作品…神…!!!! (2020年7月5日 9時) (レス) id: 869d5f693c (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - あららさん» 毎日!?ありがとうございます… 小説を書くコツは、自分も素人なのでこれといって思いつきませんが、色々な方の小説を読んで日々学習しています!お互いに楽しみながら頑張りましょう……! (2019年8月28日 11時) (レス) id: a31619cde8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おつきみ | 作成日時:2019年8月15日 11時

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