【wrwrd!】年下の彼らの面倒を見る(男主) (ページ45)

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時計を見ると11:20を指していた

『やばっ』

先生と小1時間くらい話し込んでいたのか

体育館へ足を急がせた

「パスパス！」

「そこー！足止まってんぞー！」

「もっと腰低くー！」

「ディフェンスかわされた！」

「リバウンド!!!!!!!!!」

体育館は校舎の1階と2階、どちらからも入れたので

邪魔にならない2階の応援席側から入ったのは良いものの

今日は試合でもなんでもないため、寧ろ目立った

それでも運動部は挨拶を欠かさない

「こんにちはー！」

「チワーッス!!!!!!!!!」

『おぉ…こんにちはー…』

熱気が凄い…

本格的に夏に入ろうとしているからか、体育館はもはや蒸し風呂のようだった

『あ、いた』

トントンを見つける

手を振ってみれば、小さく振り替えしてくれた

可愛いやつめ

トントンの横には、深緑色のTシャツを来た人物がいた

トントンと少し話したかと思えば、こちらに向かっても大きく手を振ってきたではないか

『…？誰だ…？』

とりあえず振り替えしておく

しかし先輩から集中しろとでも注意されたのか、彼はうっすと言ってコートの中に入っていった

背後から声をかけられる

?「あれ？Aじゃん」