新しい日常 二十六(風邪) ページ36
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霊力
それは、審神者になるために必要な素質のことだ。
霊力が高ければ高いほど、良い結界が張れたり、手入れが早く終わったり。まぁ、とにかくいいことが起こるらしい。
Aの祖父である前審神者はそれがものすごく高かった。
それは孫であるAに引き継がれたらしく、それが理由で、このように幼くして審神者に選ばれたのである。
薬「A、霊力っていうのは、Aが持ってる力のことだ。Aが元気じゃないと、その霊力ってのも少なくなるんだ。」
『…?』
幼いAにはまだ難しかったようで、首を傾げている。
薬「まだ難しかったか…。そうだ、A、薬飲めるか?」
『くすりやだっ!!!』
そう、Aは大の薬嫌いである。
粉薬のあのザラザラとした感じが嫌らしく、いつも薬研は苦労しているのだ。
薬「薬飲まなきゃ、しんどいままだぞ?」
『うぅ…ザラザラしてるの、やだ。』
三「薬研、それは飲まなければいけない薬なのか?」
Aに甘い三日月が薬研に聞く。
だが、嫌がっているAを見るのが嫌なのは、薬研とて同じ。
薬「あぁ、解熱剤だからな。ほら、A、これ飲んだらすぐに遊びに行けるぞ?」
『すぐ…?また、みんなとあそべる?』
薬「あぁ、飲んでしっかり休めば、すぐに風邪なんて治るさ。」
『…。なら、A薬のむ。』
薬「よし!んじゃ、これを飲んでくれ。」
遊べる、という言葉に反応したA。
薬研は横に置いていたお盆から薬を出す。
薬「ほら。」
『…。うん…。』
しぶりながらも薬を口に入れ、水を含む。
10秒ほどして、覚悟を決めたのか、喉が音を立てる。
『うぅ…苦い…。』
長「A…!!!」
後ろの方で静かにしていたと思えば、薬を飲んだAに感動している人約1名()。
薬「ほら、また熱が上がってきたら悪いから休んどけ。俺っちが横にいてやるから。」
『うん…。』
そう言って、Aはまた布団に横になる。
余程辛いのか、数分経つとスーッスーッと寝息が聞こえてきた。
薬「よし、漸く寝たな。」
三「それで、霊力、についてなんだが…。」
薬「あぁ、霊力は知ってると思うが、結界を張るのにも関わってくる。だから、霊力が多いやつが審神者になれるんだ。」
長「それは知っている。Aは今どんな状況なんだ?」
薬「…。あと数日で回復しなければ、霊力が低くなって、結界が弱まる。」
長「…!?」
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架也那(プロフ) - 白銀水龍さん» すみません…!最近、全然更新できていませんでした…。構想はできているのですが、なかなか良い文章にあらわせず…。いわゆる、スランプ気味です…。これからもこのようなことがあるかもしれませんが、どうか、よろしくお願いします…! (2019年4月12日 1時) (レス) id: e0211727b2 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 更新されてませんが? (2019年4月7日 9時) (レス) id: e63f949200 (このIDを非表示/違反報告)
nAn(プロフ) - ☆三日月☆さん» ありがとうございます!これからも、マイペースに進めていきます!ちょっと更新してないな、って時は、大抵のんびりしてる時期だと思うんで…大目に見ていただけると有り難いです! (2019年3月9日 14時) (レス) id: 43b22f9708 (このIDを非表示/違反報告)
☆三日月☆(プロフ) - 俺も作者さんとは違う病気ではありますが、持ってるので辛さは少しは分かるので無理せずにゆっくり更新してくれればいいです!長文及び他の方との話し失礼致しました! (2019年3月7日 21時) (レス) id: 0e61e2fc0f (このIDを非表示/違反報告)
☆三日月☆(プロフ) - 優伊さん» コメント返し失礼します!白山くん以外持っているので次の新キャラまたは、白山くんが手に入るとしたら絶対に手に入れたいですねw (2019年3月7日 21時) (レス) id: 0e61e2fc0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nAn | 作成日時:2019年1月30日 23時