小さな診療所second９ (ページ8)

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「先生、何ゲージで行きますか？」

？「うーんと・・・・
２２ゲージで・・・・」

「わかりました。」

「消毒です。」

？「ありがとうございます。」

研修、２週目の水曜日の午後。
小手術の日。

若手ドクター高野先生の補助。
お互い緊張している。

高野「麻酔終わりました・・・・切開します。」

？「大丈夫ですか・・・・」

「大丈夫ですよ。」

先生、患者さんの前で切開っていうのはやばいよ。

高野「痛くないですか？」

？「大丈夫です・・・・」

高野「気分はどうですか？」

？「大丈夫です・・・・」

高野先生、優しいんだけど、なんだか頼りないんだよな。
関田先生や今村先生と同期らしい。

「お疲れ様です。」

高野「お疲れ様です。
すみません・・・・頼りなくて。」

「私もうまくアシストできなくてすみません・・・・」

外来手術の後、疲れた様子の高野先生に話しかける。
私も疲れた。

オペのアシストはなれてきたけど、やっぱり救命とは違う。
緊張するなぁ・・・・

？「お疲れ。」

「田代さん、お疲れ様です。」

田代「研修慣れた？救命と全然違うでしょ。」

「そうですね・・・・
バタバタしてます。」

田代「だよね。わかるよ。」

片付けをしてたら、隣の皮膚科外来の看護師の田代さんが来た。
クールなイメージでだけど話しやすい。

研修は違う科の看護師と話せるのもだいご味だよね。