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山村「この度は原Aがご迷惑をかけすみませんでした。」
研修２週目の月曜日の朝。
診察準備をしていると山村主任の声がした。
看２「ほんと、そうよ。
どういう教育をしてるんですか。
ねちねち、話を聞いて・・・・そこまで看護師が入ったら仕事進まないって、救命が１番わかってるでしょ？
何のための予約かわかりませんよ。
仕事が遅いんです。ちゃんと言ってください。それができなければ研修やめてもいいんですよ。」
え・・・・
私のせいで主任謝ってるの・・・・？
山村「そこが彼女のいいところだと僕は思いますけど。
親身になって聞いて仕事遅いんなら、うちの科みんなそうですよ。
救命は確かに１分１秒争います。
でも、元気だった人が突然命に係わるってなって、動揺しない本人や付き添いの人はいないです。
そこに寄り添えるのも看護師の仕事のだいご味だと思いますが。
看護師１人でもそういう存在がいれば安心すると思う。
原Aは救命で１・２を争うぐらい、患者さんに寄り添える看護師です。
だから、原が悪いとは思えませんしなんで僕が呼ばれたかもわかりません。
なんでさっき謝ったんでしょうね。
研修終了というならそれでもいいですよ。こっちは大事な戦力が戻ってきて大万歳ですし。
責任は僕がとります。主任ですから。」
看２「研修は続けるわよ。
こっちだって、主任なんだから。」
主任・・・・
山村「原の頑張りはみんな知ってるから気にすんな。」
わざわざ処置室まで来て、ひとこと言って、頭をなでていなくなった。
なんで、あやまったの・・・・？
私のために・・・・
申し訳なさと、情けなさでいっぱいだった。
もやもやしながら、仕事終わって救命行った。
なんか、空気を吸いたくて・・・・
古「あれ？A。」
「主任日勤？今、まだいる？」
古「主任、酒井さんと看護主任会議に行った。多分６時すぎないと戻ってこない。
てか、それより・・・・浅野さんが。」
「いつもの？」
それも懐かしい。
浅「いい加減にしろ！！」
山「ヒロ♪落ち着いて！！」
浅「落ち着けるか−！！」
うわうわ・・・・なんか、やばい。
出来「ちょっと、まって！！」
鍋「ものよけます！」
浅「おい、原。」
ばれたんだけど。
終わりたくない。
「へっ、私？投げられるんですか。」
浅「はぁ！？ちょっと来い！！いいから来い!!」
どういうこと！？
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作者名：さくらさん | 作成日時：2018年10月22日 19時
