小さな診療所second９ (ページ5)

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柳田「先ほども説明した通り・・・・
摘出した、腫瘤は病理検査に出します。２週間ほどで結果はわかると思います。
結果を見て、治療法を決めていきたいと思います。」

そらちゃんを大竹に見てもらって、お母さんをもう１度診察室に呼ぶ。

？「治療法・・・・？」

柳田「こちらとしては良性腫瘍を疑っています。
良性であれば、傷口の観察で終わり・・・・治療の必要はありません。
ただ、万が一のこともありますし・・・・念のため。」

？「ガン・・・・？」

柳田「可能性は低いですが・・・・０とは言えません・・・・」

？「やってみないと分からないっていうことですね。」

柳田「はい・・・・画像検査では判断ができませんでした。」

？「傷口は残りますか？娘はまだ小さいんです。それで気にしなきゃいけないのは嫌です。」

柳田「傷口は目立たないように全力を尽くしますが残ると思います。
ただ、手術後に傷口を目立たないようにする治療はできます。

こちらの力不足ですみませんっ・・・・」

金子「手術するかどうかはすぐ決めなくていいと思います。
大事なそらちゃんのことです。迷うのは当然です。
次の受診の時にまだ迷ってるのであれば、無理に焦る必要はないです。
納得いくまで考えて、セカンドオピニオンを受けたいのであれば、紹介状を書きますし、もう少し説明が聞きたいのであれば、何度でも説明します。

・・・・でも、柳田医師は若く、まだ経験は浅いかもしれませんが医師として、腕を磨いています。
この手術も何度もやっています。
何かあった時の責任は科長である、僕がとります。

なので、あせらず、ゆっくり考えてください。」

柳田「・・・・何度でも説明します！！
全力を尽くします。

そらちゃんのために一緒に考えていきませんか？」

それで決意が付いたわけじゃない。
でも、親身に聞ける看護師になる。１つでも不安がなくなってたらいいな。