アップルパイが食べたい１ ページ33
主人公は大学２年生です。
藤中選手の妹です。
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「１１時に金子先生の外来を予約してた、藤中Aです。」
？「はい。藤中さん。採血は終わってるのでおかけになってお待ちください。」
「はい・・・・」
小児科外来。かわいい子供がいっぱいいる中でポツンとひねくれものの私がいる。
でも、なんだか落ち着く。
？「あ、Aじゃん。」
「あら、川村先生。」
？「あらって、急に丁寧な女性になったのか？笑」
「私だって、もう２０だよ。しかも就活中だし。」
？「短大か。保育士だっけ。」
「そう！！やっぱりね、大丈夫って言っても、病気のことになると顔を曇らせられるから、ついでに診断書も書いてもらおうと思って。
てか、金子先生の外来ってこんなに待つっけ。」
？「急に医者の数減ったしね。専門外来だし。
てか、金子だって、もう研修医じゃないんだぜ。医長だよ。俺は看護主任だし！」
「自慢。笑」
？「たまにはいいだろ？
俺も病棟戻る。相変わらず小児病棟にいるから、遊びに来いよ！」
「ほーい。」
看護師の川村先生。
あの頃は医者看護師みんな、先生って呼んでた。
？「藤中Aちゃ〜ん。診察室どうぞ！」
もう、ちゃんって呼ばれる年じゃないけど、やっと呼ばれた、
金子「こんにちは、Aちゃん。笑」
「いつも、ちゃんつけしてないじゃん！！」
金子「だって、おもしろかったんだもん。はぁ〜笑いすぎて腹筋いたい！！」
「もう！！」
主治医の金子先生。
私は１型糖尿病で定期的に通院している。
今は落ち着いてるけど、まだインシュリンを打ってるし、食事だって気を使わないといけない。
大好きなアップルパイも我慢してる。
金子「最近はどう？採血の結果はいいよ。」
「就活つかれた。あ、診断書よろしくね。」
金子「了解。今週中には書いておく。
就活な・・・・あのAが就活する年になったか・・・・やけに年取ったなって落ち込むようになったわ。笑」
たしかにそうかもしれないなぁ・・・・
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作者名：さくらさん | 作成日時：2018年10月22日 19時
