小さな診療所second８ (ページ22)

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とりあえず、食堂に移動。

そー言えば、今日監督いないんだっけ。

金子「単刀直入に言うけど、ＮＥＣに入団してくれませんか？」

「え！？私が！？
いやいやいやいや！！逆に私なんかでいいんですか！？」

金子「自分に自信を持っていいんだ。
私なんかじゃない。山森さんだから言ってるんです。
ブロックを見てしっかり打てる、技術。
がむしゃらだけじゃＶでは通用しなくなるからとっても大事なところ。
攻撃的なサーブ。コースを変えながら打てる。ミスが少ない。
育ててみたいです。

正直、スタメンにいきなりなれるかはやってみないとわからない。
でも、チャンスだと思っています。下手したら全日本に行けるんじゃないかな。
だから、考えてもらいたい。」

さりなが言ったことは嘘ではなかった・・・・

「実はさり・・・・いや、古賀さんが金子監督がうちの大学に来ると聞いていたんです・・・・
でも私ではないと思っていて・・・・」

金子「山森さんの勧誘ということで古賀には言ってました。
山森さんとは言ってないけどね。

俺も監督１年目なので試行錯誤の毎日だけど、ぜひ、山森さんとやってみたい。」

監督の気合がすごい。

やってみたい、この監督の下で。
そして、さりなと一緒に。

「わ、私でよければよろしくお願いします。」

金子「ありがとう！！」

熱い監督だ。
急に楽しみになった。
急に幸せになった。

やった。あきらめてたけど、Ｖリーガーになれるよ。