小さな診療所second７ (ページ8)

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本間ｓｉｄｅ

光「本間先生！Aちゃんがいませんっ！！」

今日は検査の日。

昨日から緊張で何回か発作が起きていた。
病棟に行くと、光が焦っていた。
Aが自分からいなくなるのは珍しいな。

とりあえず、病棟を探す。いなくなるとしてもそんな遠くにはいかない。
病院内にいる。

いない・・・・
病棟内を探す。

新「本間。売店、院内のトイレ、相談室いなかった。」

新も来てくれた。
どうやらいろいろと探してくれたみたい

「サンキュ。」

新「昔のことを思い出してしまったのかな・・・・」

「そうかもしれない。逃げ場がなくなって、いなくなったのかな。
とりあえず、外来探してくる。」

光「皮膚科の栗山先生から電話ですっ！！
Aちゃんみつかりました。皮膚科外来にいます！！」

新「よかった・・・・」

安心した。急いで、皮膚科に行く。

栗「こわくなっちゃったんだって。昔のことをずっと言ってる。
怒らないであげて。」

「わかりました・・・・」

自分で栗さんのところに行ったらしい。
心配だけど、自分から助けを求められたのは成長。
何も安心させてあげられなかった俺の無力さを感じた。

「A～ごめんな。」

A「ごめんなさいっ！！」

「あやまるのは俺だよ。怖かったんだよね。ごめんな。」

A「けんさ、がんばる・・・・いい子になる！！」

「いい子になる」・・・・その言葉に心を痛めた。