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本間ｓｉｄｅ
「何時間たった・・・・？」
西田「まだ、４０分です。」
「マジかよ。２時間は立ったと思ったのに。
それでお前、飯食ったのか？」
西田「お腹すかなくて・・・・昼飯以来食ってないっす。」
「俺もなんだけどさ、はやとのためにはなんないよな。
奥さんがおにぎり作ってくれたから食おうぜ。」
西田「はい・・・・」
落ち着かない。
ろぎさんには悪いけど、当直明けの公休でよかった。本当は今日休みだから好きな時間に帰れる。
１６時に上がらせてもらって、一度家に帰る。
もともとはやとのことは知ってたから、奥さんに報告すると早くいけと付添いの俺と西田の分のおにぎりを作ってくれて見送ってもらった。
はやとが手術室に入る前に間に合った。
あいつは強かった。
４０分が２時間以上に感じる。
西田「あいつ・・・・泣いたんっすよ・・・・怖いって・・・・
俺、言葉に迷って・・・・言ったことがこれでよかったのかな・・・・って」
「俺にもわからない。
でも、はやとは西田のことを信頼してて、兄ちゃんのように接してた。
言わないとは思うけど、ついててくれてうれしかったと思うよ。
あいつシャイだから。」
西田「だけど、怖いのに強がって、大丈夫だから帰れとか飯食ってこいとか・・・・
もっときつく当たれよ。我慢すんなよ。あいつも俺と似て不器用だ・・・・」
「はやとらしいな。昔から変わらないな。
飲み物買ってくるわ。オレンジジュースでいい？」
強いんだろうな・・・・
甘えてほしいのに・・・・
やっぱすごいわ。
藤井「手術、無事に成功した。」
手術室から出てきた藤井がそういったのは深夜１時過ぎだった。
はやとは呼吸器こそつけていたけど、寝顔は穏やかだった。
おつかれ、はやと。もうひと踏ん張り、頑張ろうな。
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作者名：さくらさん | 作成日時：2018年9月1日 12時
