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興侶亮ｓｉｄｅ
「よし、片づけるか！
はやと、床は先生たちが片づけるから、はやとは机拭いて？」
は「・・・・」
「よろしくな！」
病室に行くと、見事に皿はわれ、ごはんは大変なことになっていた。
床は俺らが片づけて、机だけは自分でふかせた。
は「・・・・」
「拭いた？きれいになったな！ありがとう！！」
浅「バケツかえてきます・・・・」は「おこらない？」
浅野の話をさいぎるようにはやとがしゃべった。
２歳とは思えないしっかりとした話し方。
「食べ物を粗末にするのはだめ。はやとが早く家に帰れるように作ってくれてるから。
だけど、はやとは頑張ってるもんな。ごめんな。先生、わかってあげれなくて。」
はやとは泣いた。
大きな声で泣いた。我慢してたかっていうぐらい。抱きしめることしかできなかった。
その日の夜。
ご飯は出たけど、食べようとしないはやと。
病室に俺も、はやとと同じもの。同じ量。水分量も同じものを持っていった。
「先生もお腹空いたから。食べよう。」
は「せんせぇーはおいしいものたべる？」
「先生もはやとと同じものだよ。おいしさもはやとと同じ。」
は「おみずは？」
「同じ。」
言葉知ってる。発達は早い。なのに今・・・・長期入院が必要な病気になるんだろう。
それは入院してる子みんなに思うけど、なんでこれからという今。家族の愛情が１番必要なときに病気にさせちゃうんだろうな。
は「おいしい」
あじっけがないのにあいつは笑顔になった。
本当は１番素直な子。だけど、限界が来て暴れたりしたんだろうな・・・・
「おいしいな。
でも、はやと。トマトは食べましょう。栄養がたくさんあるよ。
先生も食べるよ。」
好き嫌いは許さない。笑
は「おいしくない！！」
「じゃあ、半分でいいから。はなつまんで、目つぶって。先生がいれてあげる。笑」
は「ううっ！！」
口に入れるとすごく、いやな顔。笑
「ゼリー食べていいよ。」
は「おいしぃ！！」
あいつは素直だな〜
あれから、治療を拒否ることもご飯を粗末にすることもなかった。
笑顔が出た。
浅「はやとっ！！走らないっ！！」
暴走することはあるけど・・・・笑
は「だっこ！！スプーンあらって」
「はいはい。笑
今日は特別だからな！！」
甘えん坊だし・・・・笑
でも、はやとが変わったのはここから。
Aが入院してからだった。
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作者名：さくらさん | 作成日時：2018年9月1日 12時
