小さな診療所second７ (ページ19)

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興侶亮ｓｉｄｅ

魔の２歳児・・・・それの大変さに気が付いた。
しかも、はやとは入院生活のストレスもあるから・・・・

はやとが入院して、１か月。
治療をして、少しずつ落ち着いてきた。まだ、油断はできないけど。

看１「はやとくん・・・・今日も治療行かないって大暴れして・・・・」

看２「食べたくないってすねちゃって。」

食事制限・水分制限。それに検査や治療。好きなことができない。
そんなストレスがあるだろうな。お母さんが帰るときに泣かないのはえらい・・・・
言えなくて、泣けなくて・・・・暴れる・すねるで自分を落ち着かせてる。

でも、許されることばかりではない。

「何言っても治療は行くよ！
口で言いなさい。ものに当たらない！」

叱ることも多くて・・・・無理やり治療に連れて行くことも多い。

それでも、違うなって思ったのは寝ているときにはやとを見に行った時だった。

寝ているとき、家族の写真をもって寝ていた。
電気をつけたまま寝ていた。

怖い・・・・家族に会いたいのか・・・・
１日でも早く、帰りたいって思ってる。治療の大切さはわかっているだろうな。

それでも、不安だから・・・・口で言えないからこうなるんだろうな。

時々、お母さんという寝言も言ってる。
川の字でずっと寝てると聞いた。それがずっと１人だもんな・・・・

怖いよな・・・・

お母さんの代わりにならないけど、一緒に寝た。

看３「はやとくんがご飯をぶちまけました。」

「片づけた？」

看３「いやっ・・・・まだです。少し、叱りました。」

「そっか・・・・後、俺行くからいいよ。」

いよいよ、爆発したのは次の日。
もう、怒る気にならなかった。あきれたのではなくて、怒れなかった。頑張ってるから。

「浅野、バケツと雑巾・ゴミ袋をもってついて来い。」

浅「あ、はいっ！！」

新人の看護師の浅野を連れて、はやとの部屋に行った。