小さな診療所second７ (ページ1)

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小児病棟の日常２１ページ1

主人公は小学１年生です。
ｓｅｃｏｎｄ６「小児病棟の日常」の続編です。
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本間ｓｉｄｅ

「Aは大きく成長してます！！人よりはゆっくりですけど、確実に成長してます！！
この前はお利巧っていう言葉を覚えました。食べる量も増えてます！！
誰にでもあまえることもできるようになりました！！」

障害者手帳の更新。
児相の人が来て、Aの検査をしたり、俺らにも聞き取りがあった。

出来ないこと、支援が必要なことに目が行きやすいけど、俺はできる、成長したことに目を向けたい。

Aは俺と出会ってからいっぱい成長を見せてくれた。

＊

ー３年前ー

研修医２年目。地域医療の研修が終わって残りの１０か月を小児科医志望の俺は小児科の研修を選んだ。
指導医の興侶先生について、研修をする日々。

そんな時、１人の女の子と出会った。

興侶「A。おはよう。今日から、新しい先生来たからよろしくね。」

「本間です。よろしくね。」

この日から興侶先生と新しい患者さんを持つことになった。
興侶先生の患者さんを一緒に持つことになった。

A「・・・・」

興侶「ごめんごめん。びっくりしたな。
でも、優しい先生だから大丈夫。」

Aちゃんの目は光がなくて、俺を見るとおびえてた。

興侶「Aな。親がいないんだ。
家でいろいろあって、重度喘息と分かって、入院した後は全く来なくなった。
Aは今まで楽しむことができなかった。愛情をかけられてないんだ。
俺にも最初はおびえてたよ。頭をなでようとするとよけるんだ。
少しずつ心を開いてくれた。俺か高松しか心を開いてない。
看護師も浅野にしか心を開いてない。

それでも、お前を担当に入れたのは将来いろんな人とかかわってほしいからと
俺の跡継ぎ。笑
実は来年の異動が決まったんだ。高松だけじゃ、もしもの時やっていけない。浅野だっていつもはいないし。
いろんな人の愛情を受けて育ってほしい。
医者っていうより、親だ。ゆっくり、時間をかけてやっていこう。」

親か・・・・
難しいけど、がんばる。