小さな診療所second４ (ページ4)

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「そうですか・・・・わざわざありがとうございました。」

内瀬戸「だれから？」

「本院の栗さん。・・・・さくらさん、亡くなったって。」

内瀬戸「・・・・そっか。」

西田「・・・・」

３か月後。
夕方、当直で待機をしてると１つの電話があった。

いつかは来ると思ってた。
でも、やっぱりつらいや。

「でも、最後まで苦しまなくて済んだみたいだね。
家で倒れて、タスクくんが救急車呼んでヘリ要請あったけど、結局家で死亡確認をしてそのままだったみたい。
再破裂ではなかったみたい。って、栗さんがうちらのカルテを見たみたいで。」

西田「ほんとだ・・・・栗山さんが家で死亡確認したって・・・・
家に帰してよかったのかな。そう後悔もあるけど、吐血でもなく、タスクくんもいたときに家でって思うと安心もする。
最期まで自分の思った通りに行けたんだなって。」

「ほんと、そうだね・・・・」

内瀬戸「つらいけど・・・・でも、なんか敗北ではないと思うんだ。
間違ってもない。選択を尊重した。それで無理やり転院させてた方が後悔してたと思う。」

西田「そうだな。」

「後、タスクくんはおばあちゃんに引き取られるらしい。
それもさくらさんと２人で決めたことらしい。」

内瀬戸「そっか。つらいだろうけど、天国から見守ってるよ。」

「うん。忘れないでいようよ。生きた証を。」

絶対に忘れないよ。