小さな診療所second２

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退院まで、あと１週間。
長かったようで長かったなぁ・・・・

行動も自由になって、リハビリ以外暇。
とりあえず、病室にいても暇なのでプレイルームで勉強。課題を片づける。


琴「今日は午後から採血とレントゲンとリハビリの診察あるからリハビリ終わったら病棟内にいてね〜」

「はーい。」

ふらふらと出ちゃうから、琴絵さんに念を押されるようになってしまった。



リハビリをいつも通り終わらせてシャワーを浴びて、勉強しようと歩いてたら、採血道具を持った栗さんを見かけたから、おとなしくしてた。
午後って言ってたけどな。たぶん私やろ。


栗「ごめんね〜採血させてね〜」

ほらね。

「はーい。」

栗「大丈夫やって。笑
俺、採血うまいから。笑」

いつもは琴絵さんか航兄さん・・・・鶴田さんも１回あったかな。
栗さんは初めて。痛くないといいなぁ・・・・



栗「腕、見るよ〜

うん、採血しやすい手だね。３本とるからね。すぐ終わるよ。」

泣かないけど、頑張るで。

栗「そーいえば。来週、退院指導あるって。いよいよだな。
賢がね。楽しみにしてるって。」

「賢さん！？なんで知っているん！？」

栗「はり抜けちゃうからおとなしくしててね〜
ん？言ってなかったか。俺、賢とダちなんだよ。ラインも知ってるし。」

いや、この人２日前に「賢さんっていう人と仲いいんだね〜」って言ってたよな。
しかも、賢さん見たよね。


栗「はい、終わり。
そういうわけで、賢の家にもたまに行くし仲いいよ。」

「そうなんですね。」

純粋やな。

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