小さな診療所

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６時間目。作業の時間。巾着を作っている。
帰りの会が不安でしょうがない。

ひとりで行けるのかな・・・・

あーおなか痛い。

清「Aどうした？」

「・・・・帰りの会が不安です」

清「大丈夫やで。辛くなったら戻ってきてええからな。」

実は今日が初めてじゃない。でも、全部出れたことはない。



帰りの会の時間になってしまった。

清「いってらっしゃい。待っているからな。」

足取りが重い。行きたくないな。
帰ろうかな。

？「お、Aだ。えらいな。ここまで１人で来たんだ。先生と１緒に行こうか。」

５組の担任の深津先生だ。優しい先生だ。温かく見守ってくれる。
少し行きやすくなった。


５組に着いた。

？「Aちゃん〜待ってたよ。」

副担の竹澤先生。不思議だけどやさしい。

深「辛くなったら、竹澤先生が後ろにいるから声をかけて教室に戻っていいよ。」

「・・・・はい・・・・」


帰りの会が始まった。
ただ、話を聞くだけだけど私にとっては一苦労。


「さようなら！！」

今日は最後までいれた。

深「A最後までいれたね！！がんばったね。清水先生と工藤先生に報告だ！」

竹「そうですね。」



深津先生と教室に戻った。

清「おかえり！おう、深津先生。」

深「今日はA最後までいれましたよ！！えらかったです！」

清「そうか！よくがんばったな！」

工「本当！？すごいじゃん！！」

深「よくがんばりました。また待っているからね。」

「・・・・はい・・・・」


褒められた。うれしいな。

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