小さな診療所３９ (ページ38)

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出耒田ｓｉｄｅ

A「おはようございます・・・・」

「おはよう。今日は頑張ろうね。気分はどうかな？」

A「大丈夫です・・・・」

「それはよかった。
ちょっと、胸の音聞かせてね。」

カテーテル治療当日。
朝１の治療なので９時前には治療室の待合室に来た。緊張するからと早く来たいみたい。
準備を浅野さんと傳田に任せて、診察と話をしに来た。

「うん。大丈夫そうだね。
治療不安だよね？」

A「はい・・・・」

「そうだよね。」

A「学校で苦しくなって、薬の治療初めて、楽になるからって李博先生に紹介してもらって。
これで薬なくなるのはうれしいけど、やっぱり不安で・・・・」

「わかるよ。不安じゃない人なんていない。
でも、ありがちな言葉かもしれないけど、苦しいのがなくなったら不安もなくなるし薬飲まなきゃって思わなくてもいい。
みんないるから、１人じゃないからね。」

浅「出来田。準備できたよ。
Aちゃん、おはよう。準備できたから中入ろうか。」

A「はい・・・・」

浅野さんが呼びに来て、俺も準備をして中に入る。

「大丈夫だから。後は俺らに任せてね。」

傳「胸に心電図つけるね。
腕や足に機械つけるよ。」

「ちょっとちくっとするよ。」

浅「準備できてる。

リトグリの音楽かかってるからね。
声に出して、歌うのは我慢してもらうけど心の中で歌ってもいいからね。」

よし。ここから。