小さな診療所３９ (ページ12)

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鍋谷ｓｉｄｅ

すんなりオッケーが出て、準備を終わらせて始める・・・・

浅「危ないから動かないよ～早く終わらせるからね。頑張ろうね。」

処置をしやすいように、銀色のやつでべろを抑える。
必死に耐えようとしてるから、抑えなくていいかな・・・・？

浅「行くよ。」

A「うっ！！」

手のこぶしに力を入れるだけで必死にこらえてる。
偉すぎて私が代わりに泣いてしまいそう・・・・

浅「順調だからね～」

「がんばれ・・・・」

結構膿はたまってる・・・・
結構抜ける。

浅「穿刺だけで行けそうだ。よかった～
でも・・・・もう１回痛いの頑張ろうね。」

「はりかえます。」

浅「オッケー。
これ終わったら終わりにしようね。」

膿をケースに移してもう１度。
でも切開はないからほっとした。痛いのは変わらないけど・・・・

浅「ごめんね・・・・」

A「うっ！！」

「がんばれ・・・・」

空いている左手で手を握ってあげる。
必死に耐えてて心が痛い・・・・

浅「がんばれ・・・・」

長い・・・・
まだまだ抜ける・・・・それでも終わりは近い・・・・

浅「あと１０秒頑張ろう。
１・・・・２・・・・３・・・・４・・・・５・・・・６・・・・７・・・・８・・・・９・・・・１０！！
よし！終わったよ！！えらかったね。少しずつ楽になるからね。
今日は遅いし入院して明日帰ろうね。あ、寝てる。ゆっくりおやすみ。病室運ぶわ。」

ほっとして、寝ちゃったみたい。