小さな診療所３８ (ページ36)

今日:11 hit、昨日:5 hit、合計:10,944 hit

５ページ36

次の日の午後。約束通り、見学に行く。
カルテだけじゃわからないことも多いよね。うん。

午前中は喜入がリハ行ったけどだめだったらしい・・・・

栗「よし～マッサージしましょう～」

藤井「俺、手と肩やりますね～」

栗「じゃあ俺は足を重点的にやっちゃうぞ～」

そういって、リハビリを始める。
確かに田中さんのあんな穏やかな顔見たことないな・・・・
まだまだだな・・・・

気持ちか・・・・気持ちに寄り添うことが大事だよね。

藤井「今日は天気いいですね～」

栗「そうだよな。外あったかいしな～」

田中さんは無言。
だけど、表情はいい。カンファで意見してみようかな。

そう思ってたらもう、カンファの時間。
思いのほか出席者は多い。

賢「それで、とりあえずは、作業活動をやって、関心が増えたら、歩行と進んでいきたいと思ってます。」

「そして、しばらくは１日１回、マッサージをするというのはどうか。意見をください。」

栗「結構効果ありますよ！！」

藤井「表情もいいですよ。」

酒「俺もそうするな・・・・ただ、歩行も進めたい。機能落ちるのは簡単だから・・・・そこを防ぎたい。ただ、恐怖心をどうやって、克服するか、正直悩む。ごめん、意見になってなくて。」

「そうですよね・・・・」

賢「う～ん」

両角「歩行器を使って、２人体制にして試したらどうですか？
ＰＴ・ＯＴ１人ずつで行けば人手不足も防げません？」

酒「確かにそうだな。」

竹田「歩行練習は１日１０分からでもいいと思います！！
そのあとは賢くんや岩熊の意見通りで行けばいいんじゃないかな・・・・？」

山田「歩行器なら、いろんな種類あるからいいと思います。
後・・・・僕が小児の訓練で使った自作の歩行キットあるので大人用に作ってみますか・・・・」

賢「山田が作ったの見てみたい！笑」

高松「車いすで人のって押すの頼んだら歩いてくれたのを見たことありますっ！！」

浅「俺も前の病院で見たことあります！！」

喜入「俺もありますっ！やったこともあります。体重で結構安定するんですよ。」

いろいろ意見が出て、結局山田先生に自作してもらうのと、歩行器使うこと。
後はうちらの意見通りにやることになった。