小さな診療所３８ (ページ28)

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手紙を読んだ・・・・
やっぱり泣いたけど、楽になった。

近先生と話したいけど・・・・勇気が出ない。

古藤「おーい。A。」

お母さんが呼ぶ。
あ、そうだ。今日は病院だ。今病院だ。

古藤「受け付け終わったよ。笑」

「うん。行こうか。」

ボーとしてた。
でも、少しずつ笑えるようになったかな。

「こんにちは。」

古藤「こんにちは～」

中島「あ、こんにちは。Aさん。今、賢さん呼んでくるからなぁ。
お母さんは山本さん、もう少ししたら来るので待っててください。」

古藤「わかりました。」

しばらく待合室で待つ。
待合室には本があって、楽しい。

賢「Aさん、こんにちは！！
今日は顔色よさそうだね。よかった！

じゃあ、行きますか。
今日、終わったら診察があるので時間かかります。」

古藤「お願いします。
行ってらっしゃい！」

「行ってきます。」

賢先生が来て、中に入った。

まずは世間話。あわてないからいい。

賢「そーいえば、Aさんって、中学校に入学する前にやった検査、栗山と一緒にやったんだね。」

「はい。学校は違うけど、部活の試合や特学の行事で会ってました。なんで知ってるんですか？」

急に言われて、びっくりした。

賢「同級生なんだ。先週もあったよ。笑
中学校から送られてきて書類見てびっくりした。でも、びっくりするよね～笑

栗山、今、小学校で働いてるんだよ～普通学級の先生。そして、結婚した。
今は豊田小学校かな。」

傳田先生と同じだ。

賢「会いに行ったら喜ぶと思うよ～

で、本題。最近気分はどう？」

「少しずつ笑えるようになりました。
そして、高校の生徒指導部の先生から手紙来たんですけど・・・・会って話したいけど・・・・勇気でない。」

賢「笑えるのはよかった。
そうだよね・・・・でも、会って話したいって思うのは１歩前進したことだよね。
最初は電話でもいいんじゃない？家に来てもらってもいいし。そこは甘えなよ。」

「よし、会ってみます！」

賢「えらいぞ！」

しばらく話したら診察。

山本「顔色いいね。
あ、これ。俺がとってきた風景。」

「すごい。」

賢「はいはい。いいからそのくだり。」

山本「いいでしょ～」

賢「ついに俺のこと無視するようになったか。」

山本「最近寝れてる？」

「はい。」

山本「目診るよ。

うん。大丈夫だね。薬、続けてみようか。その調子ならもう少ししたら減らしてみよう。」

とりあえずよかった・・・・