３つ子の日常～１～ (ページ17)

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赤side

橙「たちゅくぅ？しょーちゃぁ？」

２階から聞こえてきた声に、長い１日が始まる気がした。

赤「康二くん？」

ひとまず康二くんが居るであろう部屋に行って声を掛けてみた。

橙「っ！！」

赤「ごめん。驚かせちゃったね。」

橙「りょぉちゃ？」

赤「うん。りょーちゃんだよ。」

橙「たちゅくぅ？」

赤「たつくん、お仕事になっちゃったんだって。」

橙「…………しょーちゃ？」

赤「しょーちゃんもなんだ。だから、りょーちゃんと待ってよ？」

みるみるうちに目に涙が溜まっていく。

あぁ。これは泣くなって覚悟をした。

けど、泣き声は聞こえてこない。

橙「りょーちゃんと、、居ったら、帰ってくる、？」

今にも泣きそうなのに、必死に堪えてる姿が痛々しい。

赤「帰ってくるよ。それにりょーちゃんだけじゃなくて、昨日のお友達みんな来てくれるって。」

橙「ホンマですか？」

赤「本当だよ。一緒に待ってようね。」

橙「ありがとうごさいます。」

何かがおかしい。

辰哉と翔太が居ないって分かった瞬間に、話し方も、雰囲気も昨日とはまるっきり変わった。

普通に同い年の人と会話が出来ている。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

赤「ほら。みんな来たみたいだよ。見に行く？」

橙「はい！先行ってますね！」

ささっとベッドから出て、階段を降りていく康二くん。

抱っこじゃなくて良かったの？