３つ子の日常～１～ (ページ16)

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どっち？１ページ16

赤side

朝から携帯の音で目が覚めた。

アラームではない。って事は電話か。

こんな時間からかけてくるって誰だ？

ディスプレイを見れば翔太の文字。

昨日の今日だから少し心配になって電話に出た。

赤『………はい。』

青『涼太？朝早くからごめん。寝てたよな？』

赤『良いよ。どうしたの？』

青『今日ってなんか予定ある？』

赤『特にないよ。』

青『じゃあさ、俺ん家来れねぇ？』

赤『行けるけど、なんかあった？』

青『俺も辰哉も休日出勤になったんだよ。風邪引いてる康二置いて行くわけにいかねぇから頼みたいなって。』

赤『あらら。分かった。俺が行くまで時間大丈夫？』

青『大丈夫。助かる。』

それだけ早口で言うと、すぐに電話が切れた。

さすがに１人で行って何かあった時に対処できる自信はないから、いつものメンバーに連絡を入れてから翔太の家に向かった。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

青「涼太ごめんな。なるべく早く帰るから。」

俺と入れ違いで飛び出していってしまった。

中からは辰哉の声が聞こえてくる。

あっちは時間大丈夫なのかな？

赤「辰哉？」

紫「っ？！って舘さんか。朝からごめんな。」

赤「それは良いけど。康二くんは？」

紫「まだ寝てる。そのうち起きてくると思うから。困った事あったらメールして。なるべく返信する。」

こっちもこっちで、それだけ言うと慌ただしく出ていった。

さて。どうしようか。

そもそも、ほとんど初対面の俺で大丈夫なのかな？

その時、朝から送っていたメールに返信がきた。

まさかの全員こっちに来るらしい。

俺としては心強いけど、康二くんには負担だよなぁ。