愛されたい症候群

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桃side



今日から発売のお嫁さんを迎えに、朝早くに家を出た。


前からずっと楽しみにしてたから気分も絶好調！


はやくコレクションに追加してあげないと。


無事に迎え入れられたお嫁さんを抱えて、近道の公園を抜けていく。


中ほどまで行った時、ふと目をやった先に、ベンチで寝てる人を見つけた。


そのまま通り過ぎようとも思ったけど、このままだと風邪引いてしまうかもと声をかけてみる。



桃「ねぇ！こんなとこで寝てたら風邪引くよ！！」


桃「ねぇってばー！」



何回か声をかけてると、ゆっくりと瞬きをして目を覚ました。



桃「あっ！起きた？おはよう！」



起きた時の挨拶と言えばおはよう！って事で言ってみたけど反応はなし。


えっ？大丈夫？本当にしんどいとか？



桃「ねぇ！大丈夫？！聞こえてる？…………って、俺らどっかで会ったことある？」



しんどくないかな？って、しっかりと顔を見てみると、どっかで見た事のある人な気がした。



桃「どこだっけ？んー…………？」

橙「いや、あの初めましてですよね？」

桃「あれー？そうだっけ？」

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