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70.充電 ページ22

「夏ちゃん思いきり爆睡してたね。」


「あれは誰でも眠い…。」






それはそうだ、

私も眠かったもん。



前の座席の人なんて、

首もげそうなくらいウトウトしてたし。




 



「今12時10分だね。

まあ、あとは集合時間とかないし、

ゆっくり行こ〜。」








先ほどとは違ってのんびり敷地内を歩く。

改めて見ると、人が結構多い。


この大学は附属病院とか色々あるから、

一般の人の出入りも多い。




なんかもう1つの街みたいだな。









「それにしてもあっつい…焼けちゃう〜。」




「確かにね…日焼け止め塗ってない。」



「Aちゃん塗らなくても白いじゃん、

寧ろもっと焦げろ。」



「焦げろって何、嫌だよ苦そう。」


「苦そうって言うか誰も食べないよ。」







そんなしょうもないことをブツブツ言い合いながら


眼の前に立ちはだかる群れ。






横断歩道の前の人だかり。

もう何ここ、混みすぎだろ。








横断歩道が青になると、


スタスタと歩き始める人々。



急いでる人も居るのか、

後ろからめちゃくちゃ押される。





人の流れに身を任せながら足を進めて、



やっと横断歩道を渡り終えた。

















「…あれ?」















隣りにいた夏ちゃんがいない。





一緒に横断歩道渡ったはずだよね、



てことはまだ近くにいる?





そう思って辺りを見回す。











えっ、居ないんですけど。








しかもここはどこだ。

地図で見てもいまいち場所がわかんない。



とりあえず、

電話かければまだ合流できると思い


スマホを取り出す。








「…3%か〜。」







ギリだな、ギリいける。









夏ちゃんに通話をかければ、

ワンコールで繋がった。






「夏ちゃん、今何処にいる?」


『Aちゃぁぁぁん!!!!

思いきりはぐれたね、


今、私の眼の前におっきな銅像があるんだけど見える?』






おっきな像??




『創立者みたいな人の銅像。』




私の周りは

でっかい木で囲まれているから何も見えない。





「見えないな…なんか他に目印は?」





そう尋ねても、

何も反応がない。






「夏ちゃん?…あ、」










充電…切れたのか。



仕方ない、

多分距離は離れていないはず。




一旦地図を確認して、


銅像がある方へ歩き出した。

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照山紅葉(プロフ) - むぎちゃさん» わ〜!!ありがとうございます!滅茶苦茶嬉しいです🥲今後とも宜しくお願いします〜! (2月16日 20時) (レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ - 凄く面白くて最初から一気見しちゃいました(笑)これからも応援していきます! (2月15日 21時) (レス) @page19 id: 2c26ffe894 (このIDを非表示/違反報告)
照山紅葉(プロフ) - 咲夜(さくや)さん» ありがとうございます!波が激しくてすみません、引き続き頑張ります💪 (2月4日 10時) (レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(さくや)(プロフ) - 更新頑張ってください (2月3日 20時) (レス) id: d8724d6f23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:照山紅葉 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年2月1日 7時

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