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64.お仕置き ページ16

「…んんっ。」






思い瞼をふと開ければ、


不思議と温かかった。





眼の前には、昨晩ずっと見ていたジャージ。









「…は。」










視線を上に向ければ、


初めて見る彼の寝顔。










待て待て待て、





私昨晩…










「…何もしてな…いよね??」

















なんで一緒に寝てるんだ!?










1人用のベッドに2人で、

しかも丁寧に布団まで被せてある。




私の頭の下には彼の腕、


もう片方の腕は私を身体ごと抱き寄せるように腰に回っている。






腕枕でも相当なことなのに、


なんでそんなにドキドキさせてくるんだこの人…。





こんなの意識してしまったら……



もう恥ずかしくて死にそう…









ガッチリ彼に抱き締められているからか、


身動きが全くとれない。








これは色々とヤバい。




玲王のこの香りに包まれてたら、

そりゃあ快眠だっただろう。


でも起きるとそれは恥ずかしさに変わっていく。


心臓がばくばく煩い。



なんでコイツはこんな顔して寝てるんだよ、




玲王の顔面が控えめに言って凶器…。








こんな人と寝てたとか…













「…顔…あっつ…。」










「…ふっ」




「!?」









吹き出したな今?


この男…







「…なんで起きてんの…。」



「お前が起きる前くらいから?」







それならちゃんと目を開けといてよ…。









「…顔真っ赤。」



「…うるさ、玲王のせいじゃん、」







眼の前の彼のジャージに顔を埋める。


こんなに近づいてたら、





心臓の音なんか余裕で聞こえる。









「Aさんが良いところで寝落ちちまったからな〜?


お仕置きだっての。」



「…そ、それはごめん。」







お仕置きだとか言いながら、


優しく頭を撫でる彼。







「…もうちょい危機感持てよな。




こーいう男は何すっか分かんねーぞ。」









「…玲王だったら…」








別にいいもん、











なんて言う台詞は、








彼の唇で塞がれた。



















「…れっ……んんっ……、」










「…っ…あんまり煽んな。」

















ファーストキスは好きな人、




そう決めてたから、嫌ではなかったけど…











お互い寝起きなのに


彼とのキスは不思議と甘く感じた。

65.謝罪→←63.やっぱ



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照山紅葉(プロフ) - むぎちゃさん» わ〜!!ありがとうございます!滅茶苦茶嬉しいです🥲今後とも宜しくお願いします〜! (2月16日 20時) (レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ - 凄く面白くて最初から一気見しちゃいました(笑)これからも応援していきます! (2月15日 21時) (レス) @page19 id: 2c26ffe894 (このIDを非表示/違反報告)
照山紅葉(プロフ) - 咲夜(さくや)さん» ありがとうございます!波が激しくてすみません、引き続き頑張ります💪 (2月4日 10時) (レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(さくや)(プロフ) - 更新頑張ってください (2月3日 20時) (レス) id: d8724d6f23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:照山紅葉 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年2月1日 7時

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