59.部屋 ページ11
「え!?恋バナはどーなるのぉ!?」
「ごめん!8時には戻るから、通話しよ。ね?」
只今
夕飯でホテルのバイキングを堪能している最中。
玲王に勉強教えてもらう約束したから、
夏ちゃんのお部屋に遊びに行くのは不可能なわけで…。
断じて玲王を優先してるわけではない。
ただ、今日の内容は今日のうちに消化しておきたいだけ。
先約は夏ちゃんだったけど、
恋バナなら明日でもできるから許して!!
「分かったけど、因みに8時まで何するの?」
「ん〜、」
ただしここで玲王の名前を出すと、誤解を招く気が…。
「友達に分からなかったところを教えてもらいたくて、
ほら、夏ちゃんとはコース違うから学習した問題も違うし。」
「そ〜いうことか。」
聞き分けの良い子で助かった。
自室に戻ってパッパとお風呂とドライヤーを済ませ、
荷物を持って部屋を後にする。
玲王の部屋は302号室らしい。
女子の部屋は4階で男子の部屋は3階だから
移動するのはちょっと勇気いるかも。
ていうか、
女子って普通に男子の部屋出入りして良いものだっけ?
いや、知らない知らない。
あくまでお勉強しに行くんだから。
302号室の前に立ち止まり、
部屋番号を何度も確認する。
間違えてたらほんとに無理。
「よっ、A。」
「おわっ、」
ノックする前にドアを開けてくれた。
「悪い、俺がそっち行けばよかったな。」
「玲王が来たら私が女子に殺られる…。」
それは今も十分危ないんですけどね。
「お邪魔しま〜す」
ショルダーバッグを肩にかけて、
玲王の部屋に足を踏み入れる。
やっぱり同じような部屋なんだな。
一人部屋だからちょっと狭い。
「紅茶とか飲むか?」
「あ、ありがとう。」
紅茶をチョイスするのは
流石お金持ちって感じがする。
先ほどから髪が濡れているし、
まだお風呂上がりなんだろうか。
水も滴るいい男というのはまさにこの人のこと。
髪が濡れてても顔面が良すぎて心臓に悪い…
「玲王、髪乾かさないと風引くよ。」
「おー。」
こいつ、聞いてるのか本当に。
「玲王、ここに座って。」
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照山紅葉(プロフ) - むぎちゃさん» わ〜!!ありがとうございます!滅茶苦茶嬉しいです🥲今後とも宜しくお願いします〜! (2月16日 20時) (レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ - 凄く面白くて最初から一気見しちゃいました(笑)これからも応援していきます! (2月15日 21時) (レス) @page19 id: 2c26ffe894 (このIDを非表示/違反報告)
照山紅葉(プロフ) - 咲夜(さくや)さん» ありがとうございます!波が激しくてすみません、引き続き頑張ります💪 (2月4日 10時) (レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(さくや)(プロフ) - 更新頑張ってください (2月3日 20時) (レス) id: d8724d6f23 (このIDを非表示/違反報告)
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