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50.センス ページ2

暫くは、豹馬とブラブラしながら駄弁っていた。




「タクは部活?」


「そうだね、大会が近いらしくて。」






豹馬が言う『タク』こと拓磨(たくま)は2つ下の我が弟。



料理が得意で、いつも弁当を作ってくれる。

ちなみに彼の唐揚げは、凪くんのお墨付き。



姉弟仲も、そんなに悪くはない。



ここ数日間、豹馬はタクの部屋で寝泊まりしている。







「アイツ、確か小4辺りでサッカーとバスケを掛け持ちしてたっけ。」


「してたしてた。結局中学ではバスケを選んだね。」


「ったく、浮気しやがって。」





小学生の時に豹馬とサッカーをしていたものの、

中学では本格的にバスケを始めた。



それに1番驚いていたのは豹馬だった。







「…まぁ、丁度良かったのかもな。」



「…え?」



「…いや、なんでもない。」













どういうこと…?


丁度良かったって…







まさか、



タクだけじゃなくて豹馬も…?















「…あ、あの店行こ。」



「…うん。」

















違う、





豹馬のことだ。


絶対にあり得ない。












誰にも、







豹馬から、サッカーは奪えない。



















「待って豹馬。


私お金殆ど持ってきてない。」





お母さんが買ってくれるって言ってたものだから…。


スマホ決済でなら少しは払えるだろうけど。







「良いだろ見るくらい。


お前あんまり私服持ってねえし、

偶にはこういう場所も見とけ。」






そんなことを言いながら、


相変わらず手を繋いだまま店内へ。






アクセサリーやら靴やら洋服やら、


可愛い品物が綺麗に並べられている。






「可愛い…、」
 





並んでいる服はどれも


私の好みで溢れている。




選ぶ店においても、豹馬はやはりセンスが良い。


否、私の好みを知っているのだろう。








「これとか、似合うんじゃね。」





豹馬が引っ張り出したのは、



ゆったりとした生地の薄い黄色の花柄ブラウスに


膝まである深緑の膝まであるスカート。






「えっ、めっちゃ可愛い…。


でもこんなの、似合うか…」



「試着とかしてみる?」







色合いは凄く好みだけど、


自分に似合うかは微妙…。






取り敢えず豹馬に背中を押され、

試着室で服を試着してみることにした。

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照山紅葉(プロフ) - むぎちゃさん» わ〜!!ありがとうございます!滅茶苦茶嬉しいです🥲今後とも宜しくお願いします〜! (2月16日 20時) (レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ - 凄く面白くて最初から一気見しちゃいました(笑)これからも応援していきます! (2月15日 21時) (レス) @page19 id: 2c26ffe894 (このIDを非表示/違反報告)
照山紅葉(プロフ) - 咲夜(さくや)さん» ありがとうございます!波が激しくてすみません、引き続き頑張ります💪 (2月4日 10時) (レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(さくや)(プロフ) - 更新頑張ってください (2月3日 20時) (レス) id: d8724d6f23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:照山紅葉 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年2月1日 7時

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