48.本当の ページ48
「…」
帰り支度はとっくに整えてある自分の席に戻ると、
すとん、としゃがみ込む。
…いや、何やってんだ俺
人前で何してんだ俺！？
クラスの連中が少なかったとはいえ
小林が見てる前だったよな！？
「…あ〜、マジで詰んだ」
つか本当に誰も見てなかった
「ねぇ、玲王くん」
わけないよな。
「さっきの、どういうこと…？」
「いや、ごめんつい…。」
あれはアイツが悪いだろ。
馬鹿みたいに可愛いことするAが悪い。
「『俺の宝物はお前だけだ』って、
言ってくれたよね？」
しかもよりによって、
見られてたのが
「お前には関係ねえだろ。」
あんな言葉、
お前に言わされただけの言葉だわ。
お前が俺の心の中に居たことなんて、
俺の『宝物』になったことなんて…
「そんなこと、１度もねえよ。」
「…は？」
あのときの俺のままだったら…
『恋』なんて知るはずもなかった。
いや、違う
そのときは
まだ出会えてなかったんだ。
本当に輝かしいものに、
俺が本当に欲しいモノに。
「んじゃ、俺部活だから。」
「豹馬のお姉さん！？」
「そ、東京に住んでるんだけど、
こっから結構離れたところに居るんだ。」
菓子をつまみながら、
豹馬とソファーで話を進める。
お姉さんが居るのは聞いていたけど、
年が離れていたり、私が人見知りだったこともあって
あまり話したことはない。
「幼馴染みなのにお姉さんと馴染みがないとか…。」
「姉ちゃんもよく友達と遊びに行ってたし、
お前が家に来たときはいないことが多かったもんな。」
それで、そのお姉さんも
来週お母さん達とショッピングするらしい。
「つーことで、
残された俺らはデートでもするか？」
「あ、やば足の骨折れた、あと一ヶ月歩けない。」
「逆にこの数秒間でどうやったら折れるんだよ。」
この顔面とデートはお断りだ。
顔が大きい私が目立つ！！
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照山紅葉(プロフ) - まむさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！今後とも宜しくお願いします〜！ (1月18日 7時) (
レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
まむ - 玲王くん、それはな、嫉妬って言うんや。ほんっとうにこの話大好き愛してます (1月17日 22時) (レス) @page15 id: 92ead78b3b (このIDを非表示/違反報告)
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