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38.聞きたくない ページ38

『ショッピングデートとかは行くけど、


キスとかハグとか、

それ以上を求められたら即別れた。




他に好きな人が居るわけでもねえのに、


拒否反応みたいな感じで。』






恋愛経験がない私だけど、


もし私がその彼女さんだったらって思うと





結構傷つくと思う。





玲王に元カノが何人かいたという時点で

私は傷ついているんだろうけど。








『そう考えると、


俺って泣かせた女多いのかも。』



「“罪な男”ってやつだね。」



『う〜。』






今に始まったことではない。



玲王は日頃から罪な男だよ、







『やっぱ

周りが欲しくても手に入らないものってさ、



欲しくなっちまうんだよな。』









「なるほど…。」









仕方ない、それが玲王なんだ。







私は、玲王が追い求めるような


そんな大きな存在にはなれない。




彼にとって、『欲しいもの』には入れない。






だけどせめて、


1番仲の良い女友達くらいにはならせて欲しい。











『でもな、






俺、ちゃんと見つけたから。』












「…へ?」



















『心の底から、



好きだって思う奴。






守りたい、ずっと一緒にいたいって、











心も身体も全部欲しいって思う奴を。』














…それ…は…










言い換えたら、
















“玲王の好きな人”



















『いつの間にか、目が離せなくなってた。




本気の恋なんてしたことなかったもんだから、


最初はよく分からなかったんだ。』








その言葉だけで、


そんな声だけで分かる。





玲王は既に、恋する男子高生だった。








『多分俺、



一生こんな恋しねえわ。』













もう、もういい。




私から聞いたくせに、

もうなにも聞きたくない。





こんなに誰かに夢中な玲王のこと、






見ていたくないよ…。







聞いていたくない。














『…A?』






「…ごめん、何?」






『いや、俺が一方的に話してたから。


なんかごめんな。』




「いや、全然!


私が聞いたんだもん。」







『ん、だけど、



お前の声が聞けてよかった。』









 
「…いつも聞いてるじゃん。」



 





『そうだけど、



お前の声ならどんだけ聞いても嬉しいから。』

















「玲王の馬鹿。



練習頑張ってよね。」




『は?ちょ、おい』






無理矢理通話を切ってしまった。

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設定タグ:ブルーロック , 御影玲王 , 千切豹馬,凪誠士郎   
作品ジャンル:恋愛
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照山紅葉(プロフ) - まむさん» コメントありがとうございます!めっちゃ嬉しいです!今後とも宜しくお願いします〜! (1月18日 7時) (レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
まむ - 玲王くん、それはな、嫉妬って言うんや。ほんっとうにこの話大好き愛してます (1月17日 22時) (レス) @page15 id: 92ead78b3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:照山紅葉 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年12月31日 15時

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