22.迎え ページ22
「…んんっ。」
ゆっくり目を開ければ、
眼の前には大きな背中。
何故か両足は浮いている。
誰かにおぶられている？
見上げればそこには、
見慣れた紫髪。
「紫髪！？」
「うおっ！？なんだよ急に！」
「びっくりした〜。」
思わず叫んでしまった。
しかもまさかの『紫髪』。
「つか、俺のこと紫髪って…。」
「ご、ごめん！そんなつもりじゃ…！」
慌てる私を見て可笑しそうに笑う玲王。
「ん、気にしてねぇよ。
よく眠れたか？」
「お陰様で…ていうかもう下ろしてもらって平気ですすみません！！！」
「そうか？別にいいんだぞこのままでも。」
「いや、玲王の腰が終わる！！」
「いつもお前より重いもん背負ってるからどうってことねぇよ。」
まぁ、たしかにそうかも知れないけど。
「わんちゃん私よりも凪くんの方が軽いんじゃない？」
「Aは俺のこと舐めてんの」
「スミマセン…。」
玲王になんとか下ろしてもらい、
凪くんが持っていてくれた荷物を受け取る。
外はすっかり真っ暗になっていて、
私一体何時間寝たんだろ、と少し怖くなった。
「もう暗いし、送ってくよ。
学校でばぁやが待ってるから。」
「ばぁや？」
「おう、使用人。」
とんでもないな、
３次元で『使用人』とか言う言葉初めて聞いたよ。
「どんな人なんだろ、
やっぱりメイドさんみたいな？」
「う〜ん、なんか魔女みたいな鼻の人だよ。」
「…うん、聞いた私が悪いんだけど
多分それは失礼だぞ凪くん。」
「え〜。いいじゃん魔女、格好良い。」
いやいや女の人にそれはないだろ！！
「あ、見えてきたな、
あの車だよ。」
「…え、車何処にある？」
「だからアレだって！見えてるだろ？」
「…まっって、リムジン！？」
あの、本物見たことなかったんですけど！？
そして鹿児島にはリムジンが学校に停まってることなんてなかったぞ！？
「…乗れるわけないじゃん。」
このあと強制的に乗せられて
無事に家に帰れましたとさ。
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照山紅葉(プロフ) - まむさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！今後とも宜しくお願いします〜！ (1月18日 7時) (
レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
まむ - 玲王くん、それはな、嫉妬って言うんや。ほんっとうにこの話大好き愛してます (1月17日 22時) (レス) @page15 id: 92ead78b3b (このIDを非表示/違反報告)
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