1.席替え ページ1
「席替えするから、四隅の人じゃんけんして〜。」
学級委員が教卓の前で呼びかける。
今日は席替えの日
別に席の場所とか、どこだっていい。
問題は、周りに誰がいるか。
私のクラスの席替えは生徒が仕切る。
教室の端にいる四隅の生徒がじゃんけんをして、
勝った場所から縦に順番にくじを引く。
黒板には大きく座席分の数の四角が描かれ、
それぞれランダムに番号が振り分けられる。
要するに、引いたくじに書かれた番号で席が決まるのだ。
そして、あっという間に自分に回ってきた
「…AA、14番。」
黒板の前でチョークを片手に持つ副委員長に聞こえる声で伝える。
自分の番号を目で追えば、
廊下側の列の後ろの席。
あまり今の席と変わらないな。
斜め後ろじゃん。
それに、隣はまだ埋まっていないようだ。
…と思ったのも束の間。
目で追って色々考えている間に、隣はすぐに埋まってしまった。
「…『玲王』…。」
誰だ…？
下の名前だとよくわからない。
苗字ならば、クラスメイトくらい全員覚えているんだけど…
「…あぁ、御影玲王くんか…。」
クラスの名簿を見て、やっと分かった。
うん、ホント普通に話したことない。
「Aちゃん、誰の隣だった〜？」
「御影くんの隣かなぁ。」
「おぉ、玲王くんか〜！
私は松野くんの隣。」
高校に入ってから、結構仲の良い友達である夏ちゃん。
席も結構近いし、ちょっと安心かも。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 287人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
照山紅葉(プロフ) - まむさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！今後とも宜しくお願いします〜！ (1月18日 7時) (
レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
まむ - 玲王くん、それはな、嫉妬って言うんや。ほんっとうにこの話大好き愛してます (1月17日 22時) (レス) @page15 id: 92ead78b3b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
