〃 父視点 ページ38
真緒「すげ、このケーキ作ったのか？」
ま〜くんが喉乾いたっていうから、
温かい紅茶を入れようと思って棚を開けていたら、
丁度キッチンに置かれていたケーキに気がついたみたい。
凛月「午前中にねぇ。
むっちゃんとりっくんと作ったんだよ。」
真緒「そっか…
このソリとかサンタさんとかも、自分で作ったのか？」
凛月「まぁ…。
りっくんが作って欲しいって言ってきたから、
作れないことはないかもって思って。」
かなり大変だったけどね…。
真緒「やっぱり凛月はすげぇな♪」
凛月「十数年の付き合いの幼馴染みが今更何いってんの♪」
真緒「まぁそうだけどさ。
父親になってから、ちょっと変わったよな。」
…そうなのかな？
自分ではあまり自覚がない。
真緒「大事なものが増えて、守る人ができて、
凛月もその年になってもまだまだ成長してるんだな。」
ま〜くんが俺に微笑む。
凛月「…言われてみればそうなのかな…。」
あのときはまだ、
大事な人なんて、
俺が本当に家族だって思う人なんて、
ま〜くんしかいなかった。
ま〜くんだけが唯一俺をわかってくれて、
どんなときも絶対隣りにいてくれて。
だけど、
夢ノ咲で仲間に出会えて、
Aに出会って、
結婚して夢月と凛空に出会えて。
心から愛おしくて仕方なくて。
こんなの初めてだった。
Aと出会わなかったら、
二人にも出会えなかったし、
ま〜くんがいなかったら、Aと一緒になれなかったと思う。
真緒「Aがお前と仲良くなったのっていつ頃だったっけ？」
凛月「２年生の夏だったよ。」
梅雨の雨の中、
校内の屋根付きの場所に雨宿りしながら昼寝してた。
眠れるならどこでも良かったんだけど、
午前中晴れてたから、外で寝ようかと思って見つけた場所だったのに
急に雨が降り出した。
濡れるし雨の音うるさいし…最悪…
そんなこと思ってても睡魔は襲ってくるから、
普通に寝ちゃったんだけど。
起きたときには雨が止んでいて、
気がついたら夕方になっていた。
起き上がろうとしたら、微かに背中に重みを感じる。
誰かの制服の上着がかけられていた。
俺よりひと回り小さいサイズで、
柔軟剤のいい香りがして…。
あいつしかいないと思った。
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照山紅葉(プロフ) - 猫愛りあさん» コメントありがとうございます！うわぁぁ、ありがたいお言葉！！私の父もこんなんじゃないです笑もう理想を全部詰め込みました！！りあさんもどうかお父様と仲良くお過ごしください！ (1月22日 18時) (
レス) id: f2a01435b0 (このIDを非表示/違反報告)
猫愛りあ - うん…全部見たけど良い話だわぁ〜！！てか、これ見てて父凛月も可愛いね！うちの父見る時悲しくなってくるわ理想と現実の違いってこの事を言うんだね（失礼すぎワロタ） (1月22日 9時) (レス) @page50 id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
猫愛りあ - 何この幸せな世界線見るだけでにやけてる俺がキモい (1月22日 6時) (レス) @page3 id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
照山紅葉(プロフ) - 夢咲みなさん» ありがとうございます〜！今後ともよろしくお願いします！ (2023年4月17日 17時) (レス) @page46 id: f2a01435b0 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲みな(プロフ) - 面白かったです！続きも気になります！ (2023年4月1日 14時) (レス) @page44 id: dc175acd62 (このIDを非表示/違反報告)
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