器用さ ページ6
A「真緒、ホッチキスどこ？」
真緒「俺の引き出し。
ほんとにいいのか？」
A「いいんだってば。
お母さんには遅くなるって言ってるし。」
真緒「ゴメンな。じゃあ頼むわ。」
俺たちは作業を始めた。
A「真緒はすごいね。」
真緒「なんで？」
A「こんなに沢山の仕事を、いつも一人で終わらせてるんでしょ？
それに、それが任せられてるってことは、
真緒がそれだけ信頼されてるってことじゃん。」
そっか。
自分では自覚してなかったな。
ただ仕事をするだけだったし…。
A「それに、器用だもんね。
お節介だし。」
真緒「最後のは関係なくね？」
確かに、結構前から友達には、
お母さんみたいだなって言われてるんだよな。
今はスバルたちに「魔法使い」とか言われてるけど。
A「…羨ましいなぁ…。
私は不器用だからなぁ…。」
真緒「…否定はできない…。」
確かにこいつは俺ほど器用じゃねぇ。
成績はいいけど、
手作業が苦手だから、
料理も裁縫も工作も、あんまり得意じゃねぇんだよな。
A「…女の子らしくないよね…。
普通はこういうときも、彼女が彼氏にご飯とか作ってあげたりするでしょ？」
…お前のそんな顔、見たくねぇな。
真緒「お前はいいんだよ。
俺の彼女なんだからな。」
A「でも、真緒がレッスン終わってお腹空かせて帰ってきたときとか、
なにか作って待っててあげられないんだよ？
真緒が練習着とか破いちゃったときも、縫ってあげられないんだよ？」
真緒「お前はそれでいいんだよ。
それが俺の好きなAなんだからな。」
まさかそんなことまで考えててくれたなんてな。
真緒「もちろん、お前がそれを克服できたらすげえ嬉しいけど、
俺はお前が好きだから。
不器用でも、必死に頑張るお前が。
それ以外にも理由は色々あるけど、
俺が好きなのはお前だけだから、
無理に自分を変えることなんてねえんだぞ？」
A「…真緒。
大好き。」
真緒「…！？」
おいおい、今のはねぇだろ…。
顔を赤らめてその言葉はねぇだろ…。
こいつ…１日経つごとに段々可愛くなってきてねぇか？
もう俺、無理かも。
真緒「…A。」
A「？」
真緒「俺の隣、来いよ。」
向かい側に座っていたAを、隣に座らせた。
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照山紅葉(プロフ) - あきらさん» ありがとうございます〜！！めちゃくちゃ嬉しいです！！小説もイラストもこれから更に成長していきます！！ (2023年2月28日 21時) (
レス) id: 1f5ed919d9 (このIDを非表示/違反報告)
あきら - イラストげきカワ (2023年2月26日 21時) (レス) @page10 id: 930f5369be (このIDを非表示/違反報告)
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