001 ページ1
「おぎゃー」
私は産声を上げ、
この世に生まれた。
「おめでとうございます
元気な女の子ですよ」
目がよく見えないけど、
看護師さんの声。
でも、
開いた目には『私』ではなく、
名前も知らない私の『妹』を両親両親の叔父叔母、
看護師助産師、
沢山の人がいる中、
私はその人達の目に映っていなかった。
「生まれて来てくれてありがとう
とっても可愛いよ
『“愛華”』」
私ではなく妹だけを抱き上げ、
幸せに笑うお母さん。
よかったね
お母さん。
可愛い娘ができて。
この頃はそう思っていた。
でも＿＿
「ふふっ本当に愛華は甘え坊さんね」
「そうだね」
私の寝ているベビーベットの隣、
お母さんのベッドで、
お母さんの腕で抱き上げられ幸せそうに寝ている愛華。
私の周りにある沢山のおもちゃ。
でもこれは私宛じゃない。
全部愛華の為の物。
それから、
愛華とお母さんと一緒に退院して、
『我が家』に帰った時から、
私はベッドで一日中過ごし、
愛華はいつだってお母さんの腕の中。
私は、
それが少し羨ましかった。
一度だけ、
退院の時お母さんに抱き締められたけど、
それは愛華宛で、
私にとっては氷のように冷たかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シーカラ - 面白いです！更新頑張ってください！ (2017年9月10日 13時) (
レス) id: 55dd47db07 (このIDを非表示/違反報告)
祠妙 - あ、子供でも、マンガ家ってできますよ。私7歳でしています。自慢みたいですみません。でも、子供でも、大人のように、小説とか漫画書いてる子供いますからね〜 (2017年8月15日 16時) (レス) id: 7a2183a788 (このIDを非表示/違反報告)
果薈 藍華 - ミィさん» 本当ですか？！すみません！すぐ直します！！！ (2017年8月5日 23時) (レス) id: 9953dd2063 (このIDを非表示/違反報告)
ミィ - BT72.6のおまけで夢主の『そういう発想が子供なんだよ。』が『そういう発送が子供なんだよ。』になってます!! (2017年8月3日 21時) (レス) id: 990708d06f (このIDを非表示/違反報告)
ユリ - いい小説でとてもいいと思います。これからも応援してます!! (2017年7月21日 22時) (レス) id: 6a5857982a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：果薈 藍華 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/1SNreVwZYgzgjKl
作成日時：2017年6月23日 23時
