双子のヒーローアカデミア (ページ6)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:435 hit

5 ページ6

「うん。僕、皆を守れるくらい強くなりたい
くるみを守れるくらい強くなりたい」

そう強い瞳で話す蒼眞

「そうか
蒼眞もAを守ってくれるのか」

明宏は息子が優しくて強い男の子になっていること
その成長に胸が温かくなり、目を細めた

「うん
くるみはいつも笑ってるけど
泣き虫だから、泣かないように僕が悪いやつから守るんだ」

「蒼真が守ってくれるのはすごく頼もしいな

お父さん。これから少し難しい話をするけど、聞いてくれるかい？」

「うん。なぁに？」

そう頷く蒼眞に優しく笑いかけ同じ目線になるようにしゃがむ

そして蒼真の手を包み込み真剣な顔をする

「蒼眞とAの力はとても珍しくて、つよいんだよ
だから、これから先色んな人に狙われると思う

たくさん怖い思いや辛い思いをすると思う

もちろんお父さんが2人を守るけど
お父さんがいない時、Aのこと守って欲しい」

「うん！もちろん守るよ
守れるくらい強くなる
だって僕はくるみのヒーローだから」

「そうか、ありがとな
お前は強くて勇気のあるヒーローになれるよ」

その日、2人は静かに

でも確かに約束をかわした

新たに夢を語り、ヒーローになりたいと踏み出したAと蒼眞を月はこれからの道を照らすように見守っていた

そして夢は現実に

これは双子の兄妹が最高のヒーローになるまでの物語だ

天羽A＆天羽蒼眞:オリジン