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その日はいつも通りクラスの前で蒼眞と別れ、轟と一緒に教室に入ると女子が集まりなにやら楽しそうに話をしていた
そんなクラスメイト達を不思議に思い
どうかしたのかとAは話しかける
女の子達は目を輝かせながらAを囲む
「あ、Aちゃん！
轟くんと付き合ってるって本当？」
「え？付き合ってないよ
どうして？」
「なんかさ、轟くん昨日他のクラスの子に告白されたらしいの！
でもそこでAちゃんがいるからって断ったんだって！」
「わぁ！そうなの？
しょうくん、優しいしかっこいいもんねぇ」
Aは轟が告白されたらしいと言う部分に目を瞬かせた
普段周りと距離を取ってる轟のことを気にかけていたため、そんな轟の良いところに気づいてもらっていたことが嬉しくなり、後半の部分について頭というか耳に入っていなかった
そんなAには気付かず
クラスメイト達はきゃあきゃあと黄色い声を上げる
「でもやっぱ私、絶対轟くんはAちゃんの事好きだと思うよ！
ほら轟くんって、ほとんどAちゃんにしか話かけないし、2人が一緒にいる時とかすごく優しい顔してAちゃんの事を見ているし！」
「めちゃくちゃわかる！
Aちゃんは轟くんの事好き？」
「しょうくん？もちろん大好きだよ〜」
恐らく言葉の真の意味をあまり捉えずフワフワとふにゃりと笑いながら話すAに
あぁ〜分かってないんだねぇ
って思いながらも
もう可愛いからなんでもいいかぁと一緒にフワフワとふにゃりとな
その場は癒され空間となっていた
「うんうん
Aちゃんはずっとその感じでいて欲しいわ
でも、2人はすごくお似合いよ
ほんとなんか尊いわ、まじ推し」
と、そこでまた盛り上げる女子たちを余所に
「とうとい？まじおし？」
とよく分からない単語に首を傾げながらもニコニコしている様子は、絶対周りに花が飛んでいたと一部始終見ていたクラスの男子は後に語る
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作者名：枯れ葉 | 作成日時：2021年11月29日 17時
