水曜日の放課後《緑》

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翌朝の登校中、頭の中は神山のことでいっぱいだった



昨日 話しかけた時はいつもの神山だったのに、最終的に別人と話しているみたいだったから



ほんまに神山やったよな？なんて思いながら、昨日撮った彼の横顔の写真と何度もにらめっこした




『普通にかっこいいお兄さんやん、』









時間ギリギリで教室に入り、急いで自分の席についた





『神山おはよ、う』

「あ、えっと、おはよう...」





え、なんで？





『なぁ昨日のあれなんやったん？眼鏡やし』

「いや、別に...」





いつも通りの神山だった


昨日のことが夢みたいに思える





『まぁいいわ、宿題みして…』

「ごめん...はい、」





やっぱり今日もすんなり見せてくれる



たまには"ちゃんとやってこいや"みたいに言ってくれればいいのに



むしろ言ってほしいくらい









1時間目の授業中に宿題を丸写しした



寂しくなるけど次からちゃんとやってこよう




『神山くん！』

「…はい？」





『卒業おめでとう…みたいなんやらんかった？笑』




両手でノートを渡せば、何とも言えない反応を見せられ

完全にツボにハマってしまった





「自分でうけんなや、」



『ははは、今ちょっと昨日の神山出たな？笑』





前よりは心開いてくれてるよね

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