名脇役 (ページ6)

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教室に入ると

当たり前だけど去年とは違うクラスメイトが沢山いて、

一度も喋ったことのない子ばかりで緊張する。

ちょっと不安だな……

JH「……大丈夫」

「ん？」

JH「Aには俺がいるだろ」

そんなに不安そうな顔をしていたのかな。

珍しくジョンハンくんが優しい。

「……うん…」

JH「ふっ、

ラッキーだなお前は。俺と同じクラスなんて」

あ、いつもの調子に戻っちゃった。

だけど、嬉しいなやっぱり。

「……ほんと、ラッキーだ」

JH「…………」

そうこうしてるうちに、

先生がやって来てみんなが席に座る。

スンチョルくんとは出席番号が離れてるから

席が少し遠いけどジョンハンくんとはなんと隣同士だ。

嬉しい……

私こんなに幸せでいいのかな……？

涙が出そうになるのを抑えていると、

後ろからトントンと背中をつつかれた。

「な、なに？」

？「ねえ、名前なんていうの？」

後ろの席の子は、

見たことの無い顔だった。

目が大きくて顔がちっちゃくて……

まるで王子様のように顔が綺麗だ。

「……あ、Aです。

ハン・A…」

？「へえ、いい名前だ」

「あ、ありが、とう……？」

？「僕実は最近引っ越してきたんだよね」

あ、だから顔を見たことがないのね。

こんなに綺麗な顔だときっと

普通の女の子はほっとかないだろうし……

？「ホン・ジス。よろしくね」

「あ、よろしく…！」

わぁ、

新しい友達が出来ちゃった。

しかも転校生。

なんだかこのクラス、楽しくなりそうだな。