名脇役 (ページ43)

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あの後ジスくんとジヨンちゃんは家の方面が同じで、二人は一緒に帰って

私とジョンハン君は仲直り？を経た上で

二人で帰った。

二人の帰り道はなかなか久しぶりだから少しだけ緊張した。

けど、いつもよりも話が弾んだ。

話してなかった2週間分、

ジョンハン君に話したい事が沢山あったから。

いつもジョンハン君のことを考えてたから。

文化祭がとうとう明日になって、

放課後残ってまでみんなが作業をする。

SC「なんか寂しいよなあ」

「何が？」

SC「こーやって残って準備すんの今日が最後だって、寂しくね？」

スンチョルくんが

窓にもたれながらそう言った。

確かに、寂しいかと聞かれると寂しくもあるけど

まだ体育祭も修学旅行もあるし。

ジョンハン君と仲直り出来て今は満足かもしれない。

SC「……あ、そーいや俺

バスケ部のヤツらと回ることになった、明日」

「え？そうなの？」

SC「おう、だからお前はジスと2人でまわってやれ」

教室の中ペンキ塗りをするジスくんを見た。

その隣にはジョンハン君もいて、

ジョンハン君は明日

ジヨンちゃんと回ると言っていたことを思い出す。

仲直りしたからって、

私を好きになったわけないのに

やっぱり胸が苦しかった。

SC「お前もさ、前に進むのもいいと思うぞ」

「……そうだよね」

SC「今までジョンハンを思ってきた気持ちは

きっと何にも変えられないかもしれない。

だからこそ、ジスと出会ったことは何かのヒントなのかもよ。

ジスの存在はお前にとって、

絶対無駄なものにはならない」

ヒント……？

ジスくんが？

ジスくんに、好きな気持ちを教えてもらって

……確かに私はちゃんと嬉しかった。

私、

もうやめるべきなのかな。

SC「……ジスの気持ちにもちゃんと応えてやって」

「…え？」

SC「ジスは、

お前のこと本気で好きだよ」

スンチョルくんの存在が、

一回り大きく見えた。