名脇役 (ページ38)

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ジヨンちゃんは私たちのもとに走ってきて、

自然とジョンハンくんもゆっくり着いてきていた。

JY「あ…」

JS「初めまして。

Aと…ジョンハンのクラスメイトのジスです」

ジヨンちゃんの隣にいる

ジョンハン君の視線を気にすると、

熱くて燃えてしまいそうになる。

ジスくんがいつもの社交的な挨拶をすると、

ジヨンちゃんは私とジスくんを交互に見て笑った。

JY「……彼氏？」

「え？」

JH「は」

私とジョンハンくんの声が重なって、

思わず目を合わせる。

だけど、すぐそらされた。

JS「あは、違うよ笑」

JY「あれ？そうなの？」

「うん……

けど、仲はいいよ」

今から帰りなの。と言うと

ジヨンちゃんはあ！とひらめいたように口を開けた。

JY「ジョンハン！

二人も誘わない？ボウリング！」

JH「は、なんで」

ボウリング？？

ジョンハン君、

私に相談もなしにやっぱりジヨンちゃんを誘ってたんだ。

JS「行きたいな！

俺ボウリングした事ないけど」

JY「ね？

ほらいいでしょジョンハン！」

露骨に嫌そうな顔をするジョンハンくん。

ジヨンちゃんと二人きりがよかったんだろうと察する。

私だって、どうして好き好んで二人が仲良くするとを見なくちゃいけないんだ。

「…私、見たいテレビあるから帰ろっかな」

JS「え？そうなの？

Aが行かないなら俺も行かない」

すぐバレるような嘘をついて逃げようと思ったのに、

ジス君がそんなことを言うから申し訳なくなる。

「ジス君はいってきていいんだよ

ボウリング教えてもらったら？」

JS「じゃあ俺の家でAのみたいテレビ見ようよ」

何がどうしてそうなった？と一瞬固まっていると、

ジョンハン君がまた『は？』と声を漏らした。

JH「ふざけんな4人でボウリングだ、行くぞ」

え？

ついさっきまで嫌がってたのに

ジョンハン君は1人でスタスタと歩き出した。

ジそんなジョンハン君をみて、

ジヨンちゃんと顔を見合わせて笑った。