名脇役 (ページ30)

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－子供みたい－ページ30

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時は過ぎて、

あっという間に梅雨の季節になった。

3週間後の文化祭に向けて、

今は準備に皆真正面から取り組んでいる。

JH「なー！

お前また間違ってる！全然色ちげえじゃん！」

SC「え？同じだろ」

JS「これのどこが同じなの？

ほとんどオレンジとピンクじゃん……」

SC「こまっけえ！」

うちのクラスは

美容カフェ？とやらをやるらしい。

肌にいいお茶や、

髪がサラサラになるケーキ？などなど

嘘っぽいけどそれっぽいコンセプトだ。

大道具のペンキ塗りをしている

私達は前に比べてかなり仲良くなった。

JH「ん、ジスそこの俺の携帯とって」

JS「はいはい」

ジスくんとジョンハンくんも

お互いをちゃんと名前で呼び合うくらいまでは仲良くなれた、かな？

ここまで来るのもかなり大変だったけど。

SC「おいサボるなよジョンハン」

JH「ふっ、

俺はお前とは違っていつでも携帯を見とかなきゃいけない用事があるんです～」

SC「はぁ、

そんな毎回毎回携帯見ても返信は返ってこねえよ

向こうも劇の練習じゃねえの？」

JH「ジヨンの相手役の男見たか？

絶対あれジヨンのこと狙ってるよな」

SC「それはお前だろ？

いいからとっとと塗るぞ」

また言い合いをしてる二人を見て

ふふ、と思わず笑ってしまった。

こんな時までジョンハンくんはジヨンちゃんの話だから、少しだけ心が痛いけど

でもこうして4人仲良くできることが幸せ。

それだけは絶対、

誰にも譲れない。

JS「…楽しいそうだねA」

「なんでわかるの？笑」

JS「Aって楽しいって思ってる時、

凄く可愛いから」

はい？

スンチョルくんとジョンハンくんは

私たちの会話よりも携帯の奪い合いに集中しているので全然話は聞いていないけど。

「……ジ、ジスくんっていつもそう」

JS「ん？」

「みんなの前でそんなこと、言うから……」

私の顔はきっと今

すごく熱くて真っ赤だ。