名脇役 (ページ25)

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JH「俺は早く帰りたいのに」

「ジョンハンくんどうせ暇でしょ？」

JH「暇じゃない！

ジヨンのこと考えたりジヨンとの将来を……」

「人の家でね？」

JH「……うるさいな」

放課後になり

ジスくんの仮入部の様子を応援するために

体育館の上の階からバスケ部の練習を眺めていた。

早速試合をしてるけど、

……やっぱりジスくんかっこいいな。

なんていうのかな、

ギャップ萌えって多分、これだと思う。

普段ならふわふわしてて何も考えてなさそうなのに、

バスケをしてる時のジスくんの真剣な目は…

まるで違う人のようだ。

JH「……アイツ、確かに上手いな」

「うん、友達として誇らしいよ」

JH「俺は思わないけどな」

何？と聞くと

ん？と逆にジョンハンくんが聞いてくる。

JH「俺は友達だと思ってない。

だからあいつと俺は友達じゃない」

「……」

昨日ジスくんと話したことを思い出した。

どっちかが友達だと思っていなかったら、

それは友達じゃない。

ジスくんは、

私がジョンハンくんを好きな限り二人は友達じゃない、と言っていた。

…当たり前だけどきっとここで私が

ジョンハンくんにとって私は何？と聞けば

友達、と返ってくるんだろう。

そんな自虐行為、しないんだ。

だってどうしても

私はジョンハンくんが好きだから。

辛いのはいつもの

彼から出るあの子の名前だけで十分なの。

「……私は昨日までそう思ってなかった」

JH「昨日？」

「うん…」

ジョンハンくんと私は、

実質友達じゃないんだね。