40#もやもや ページ40
どうしようもないこの状況でステージを眺めていると
「ちょっと待て、これってうちの大学生オンリーだよな？」
という湧の言葉に頷けば、これは言わねぇと…そう言って私たちの側から離れていく
平塚くんはさっきから状況が読めなくて、え！？どうしたの？って言ってるけど
ごめん、今は平塚くんに説明してる暇ないんだ、と思いながら湧の方を見れば、どうやら運営側に話をつけてるみたいだった
《えー、ここで訂正があります。先程紹介した黒田光輝くんですが、こちら側の手違いで、うちの大学の生徒ではありませんでした。なので、今回は黒田くん抜きで投票をお願いしたいと思います。》
再び騒つく会場に一礼をして、颯爽と手を振りながら去っていくくろちゃんがいつものくろちゃんに見えない
すると、話を終えた湧と一緒にくろちゃんが戻ってきて、湧にお礼をすれば別に気にするなよって、笑いながら髪をわしゃわしゃされた
そんな私たちを見て、何があったの？と聞く平塚くんにようやく説明すると
「…なるほど！Aちゃんのいとこだったのか〜」
初めましてとお互いに挨拶するくろちゃんと平塚くんは何だか微笑ましかった
無事、ミスターコンは幕を閉じ、これでもう一安心と思ったのに、帰り際にダンスサークルの後輩だと思われる子たちに声をかけられる
「…あの、A先輩って黒田くんとどういう関係なんですか！？」
『え？私たちはただ…』
「付き合ってるんですか！？」
食い気味に聞かれたから、慌てて私たちいとこだから！と伝えれば、それなら彼女さんはいますか？って
いない、と思うけど…と返せば、よかった〜と言われた
「黒田くんかっこいいし、フリーだったらいいなって思ってたんですよね！」
よかったら今度黒田くんのこと紹介してください！と最後にそう言って後輩たちは去っていった
……何でだろう、さっきから何故か胸がもやもやして私は素直にいいよってあの子たちに言えなかった。
それは飼い主としての責任があるから？
それとも私はくろちゃんのことが＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 328人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆゆ - コメント失礼します。とっても面白くて続きが気になります！秋様にご無理のないペースで、これからも更新楽しみにしております！ (2022年1月18日 15時) (
レス) @page48 id: 13a3535e82 (このIDを非表示/違反報告)
秋(プロフ) - はるさん» はじめまして。コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。遅くなりましたが更新させていただきました！ (2022年1月10日 10時) (レス) id: 5cbc74ce20 (このIDを非表示/違反報告)
はる - はじめまして。更新楽しみにしています！ (2021年12月29日 22時) (レス) id: cd936318a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：秋 | 作成日時：2021年10月15日 15時
