2#講義 ページ2
今ではもうこの３人で過ごすというのが、私たちの大学生活である
新学期始まってそうそうまずは文学史の講義からだった。
今日は小泉八雲の雪女を題材にした講義で、話を聞く分には難しいこともないが
大学の学問として扱うことになると、やはり複雑な解釈も出てきて難しくなる
そうなるといつも横で湧は、頭イテ〜陽キャに小説なんて読めねぇよとぼやいていた。
なんやかんやで90分の講義を終え、お晝休みに突入。私たちは學食に足を運び、ランチを頬張った
ここの大學の學食は美味しいと有名で、學食だけを食べにくる人がいるほどだった
『そういえばさ、前から思ってたんだけど何で湧って文学部にしたわけ？小説読めないし漢字は弱いしカタカナさえも…』
去年、1年間ずっと謎に思っていたことを2年目の今日、思い切って聞いてみる
湧が目をパチパチさせている横で平塚くんがニヤッとなって、それはね…と言いかけたとき
湧の手が平塚くんの口に覆い被さった。
な、何するんだよ！とモゴモゴさせながら平塚くんが話すのを無視して
俺だって大学生になったんだから、小説は読むし？漢字だって勉強したいし？とわけわからない理由を述べてきた
思わずその意味不明な回答に笑う私と平塚くん。
それに釣られて湧も笑う。この何気ない幸せな日常がずっと続けば良いと思っていた。ずっと続くと思っていた
今日の授業は全て終了。
「Aこの後何するの？」
『私はバイトある、2人は？』
「俺らは新入生捕まえに行く」
2人はダンスサークルに所属している。私は大学生になって特に入りたいサークルがあったわけでもないし
バイトに専念してお金を稼ぎたいのもあって、何も入らなかった。
「んじゃ、俺らそろそろ行くわ」
「Aちゃん！もしサークル入りたかったらいつでも入って良いんだよ」
『今さらいいって(笑)、勧誘頑張ってね』
そう言って手を振って2人は私から遠ざかっていった。
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ゆゆゆ - コメント失礼します。とっても面白くて続きが気になります！秋様にご無理のないペースで、これからも更新楽しみにしております！ (2022年1月18日 15時) (
レス) @page48 id: 13a3535e82 (このIDを非表示/違反報告)
秋(プロフ) - はるさん» はじめまして。コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。遅くなりましたが更新させていただきました！ (2022年1月10日 10時) (レス) id: 5cbc74ce20 (このIDを非表示/違反報告)
はる - はじめまして。更新楽しみにしています！ (2021年12月29日 22時) (レス) id: cd936318a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋 | 作成日時：2021年10月15日 15時
