もっと泣かせて愛したい 3 (ページ30)

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あなたsub ページ30

内村「…ふーん」

感情の読めない笑顔と、声。

そんな颯太を見据える湧くん。

…な。なにこの空気。

ビリッ…と、まるで静電気みたいに、空気が痛い。

平塚「うっちー！」

そんな空気をぶち壊したのは平塚だった。(平塚も同じクラスだった)

私は止めていた呼吸をホッと吐き出す。

平塚…今ほどあんたのことをありがたく思ったことはない。ナイスKY！

心の中でグッと親指を立てる私のことは露知らず、颯太にベタベタまとわり付く平塚。

平塚「うっちーぃ、早く行こうぜ！めっちゃ可愛い子と合コンの日だろ、今日は！！」

内村「あー…」

颯太は無表情のままやんわり平塚を引き剥がすと、ニコッと私に向かって笑顔を作った。

いつもの、キラキラ笑顔。

内村「じゃぁまた明日ね？橘さん」

そして平塚をまとわりつかせたまま、教室を出て行った。