もっと泣かせて愛したい 3 (ページ19)

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あなたsub ページ19

（名前）「…私の隣は深田くんのはずじゃ…！」

黒板に張り出された座席表によるとそのはずだ。

内村「あー。そうだったんだけどね？深田に席交換しない？って提案したら、快くオッケーしてくれたよ」

颯太の席だったはずの場所を見ると、深田くんが所在なさげに座っていた。

私と目が合うと、ビクッと肩を揺らして視線を外す。

…あの怯えよう。

（名前）「深たまくんに何したの！？」

内村「んー？べつに、なにも？」

絶対嘘だ。あー、もう…

（名前）「…もう私に関わんないでよ…」

その時、先生が入ってきたので私は仕方なく席に着いた。

２年３組の担任は、マキ先生っていう女の先生。

若くて可愛くて、１年生の頃から学年で一番人気だった。

マキ先生「じゃぁ出欠取りま…ん？」

目ざとく異変に気付いたマキ先生が、座席表と見比べる。

マキ先生「こらー！内村颯太くんと、深田竜生くん。勝手に席交換したらダメでしょ？」

深田「す、すみません…」

絶対に深田くんのせいじゃないのに、身を縮こませる深田くん。

内村「せーんせ」

そんな深田くんとは対照的に、颯太が機嫌よく先生を呼んだ。