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軌跡15 ページ15

俺たちに軽く手を振って女子選手達の方に行ったAさんと


石川「……………」


その後ろ姿をムスッとした表情のまま見ている祐希


小野寺「祐希、邪魔しちゃってごめんねぇ」


言葉ではそう謝るけど、祐希から「お前、絶対に思ってないだろ」って言われる


…うん、ごめんだけど思ってない笑


祐希がいつか言っていた憧れの人がAさんなんだと気が付いたのは懇親会の後、マサさんから祐希の挙動不審ぶりを聞かされた時で まさかこんなに可愛い人だとは思ってなかった


祐希とAさんとのやり取りを見ているのは何故か面白くなくて、素知らぬ顔してる先輩たち3人もたぶん俺と同じこと思っていると思う


祐希だけとかずるいじゃんかとAさんに詰め寄って背の高い男たちで囲んでしまったのは自分でも焦ってたなと反省、でも囲まれてびびってたAさんも可愛かったなぁ



なんて考えていると監督達の挨拶が終わりウォーミングアップの時間が始まる


同じアップメニュー、いつもと違うのは隣のコートに女子選手がいることで、男ばかりのむさ苦しい空間が華やいで見えるのは気のせいじゃない 心なしかみんな顔が嬉しそうにしている


隣のコートをチラッとみたら、OHのはずのAさんが綺麗で正確なトスを選手によって変えて上げていて驚く


関田「すげぇ めっちゃ綺麗で正確」


関田さんが俺が思っていたことを言っていてSの人もやっぱりそう思うのかと思っていたら、トスを上げてもらっていた選手たちがコミュニケーションのつもりなのか次々とAさんのお尻を叩いていく


女子選手の中では別におかしなことはないんだろうけど、何かいけないものを見た気分になって目線を背ける
隣のコートを見ていた人たちも俺と同じように目線を背けて顔を赤らめている ………何を想像したのかは聞かないでおこうと思う

祐希はチラチラとAさんを見ては顔を赤らめているし、先輩たちも気になってしまうようでソワソワした雰囲気が漂う


…Aさんを見るときにしばらく注目して見てしまいそうな俺は悪くないよね?




アップが男女共に終わり、今の実力を知る為に男子VS女子で練習試合をすることになる


両監督が選手たちを発表していき、呼ばれた選手がコートに入っていく


最後に私の名前も呼ばれ、監督から思いっきり暴れてこいと言われる


試合ができることと監督から期待されている事実が嬉しい反面、自分に期待に応えられるだけの力があるのかとプレッシャーを感じながらコートに入る



さぁ、少しでも多くコートに立って楽しい試合をしよう
私の役割はコートの中で思いっきり暴れて相手を引っ掻き回すこと

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(プロフ) - コメントありがとうございます!忙しくて更新できてないですが頑張って更新していこうと思います とっても励みになります(*˘︶˘*).。.:*♡ (12月28日 20時) (レス) id: a30c48fe6a (このIDを非表示/違反報告)
えにゃん(プロフ) - 何回も見るほど好きな小説です!!更新楽しみに待ってます(。•ㅅ•。)♡ (12月21日 15時) (レス) id: e67d1365d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年10月28日 20時

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