軌跡14 ページ14
皆でストレッチをしたり軽く走っていたら続々と選手達が集まってくる
女子の選手も集まってきたので、合流しようと柔軟を手伝ってくれている石川さんに止めてもらおうとすると、今まで遠慮したような優しい押し方だったのに急に押す力が強くなる
(名前を)「ぐぇ……！く、苦しい…」
関田「おい、祐希！Aさん潰すなよ！」
関田さんの声にハッとしたように力が弱くなる
石川「ご、ごめん！Aさん！」
慌てて謝ってくれるけど、両手はまだ私の肩に置かれていて離れていかない
石川「……もういっちゃう？」
聞こえた声に振り返ると顔を赤くしている彼、つられて私も顔が赤くなる
A「もう行きます、でもまた今度一緒にストレッチしましょう」
顔が赤いのを誤魔化すように早口で言うと
石川「うん……！！」
幻覚なのか、嬉しそうに笑っている石川さんが尻尾をブンブン振っている大型犬にみえる
ニコニコしている石川さんと面白くなさそうな顔をしているのが4人
小野寺「なんで祐希だけなの〜！」
山内「そうだ！そうだ！」
柳田「抜け駆け禁止」
関田「俺達もだろ？」
やんややんやと背の高い人たちに囲まれる
必死に包囲網から助けてくれようとしている石川さんの力も及ばず結局4人とも約束をすることになる
ムスッとしてしまった石川さんと笑顔の4人に軽く手を振って暇を告げる
いつの間にか来ていた紗理ちゃんの元へ向かえば、ニヤニヤこっちを見てくる
A「…………何さ」
紗理奈「いつの間にか仲良くなっちゃって〜」
あれこれと質問してくる紗理ちゃんに答えながら荷物の準備をしていると練習開始時間になり、監督2人の挨拶と話を聞いて男女別にウォーミングアップが始まる
スパイクの練習が始まり、列に並ぼうとすると監督から待ったがかかり今日はトスを上げろと指示される
スパイク練習したかったのになと仕方なくコートに入る
トスを上げる選手たちにどのくらいの高さや距離がいいか聞くと
紗理奈「高めで！」
沙織「ネットからちょっと離して」
藍梨「私はちょっと低めでお願いします！」
全員違う回答をしてくる
選手の要望通りにトスを上げると
紗理奈「ナイストスー！」バシッ
沙織「ナイスー！」バシッ
藍梨「ナイスです！」ポンッ
A「……ねえ、私のお尻じゃなくて私とコミュニケーション取ってもらえます？笑」
セクハラかDVで訴えるよ？私のお尻、可哀想とか言ってるA
……仕方ないよ叩きやすい位置にあるし、触り心地がいいんだもんとたぶん皆が思っていたと思うのは言えない
笑顔が可愛い彼は大きな大型犬
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な(プロフ) - コメントありがとうございます！忙しくて更新できてないですが頑張って更新していこうと思います とっても励みになります(*˘︶˘*).｡.:*♡ (12月28日 20時) (
レス) id: a30c48fe6a (このIDを非表示/違反報告)
えにゃん(プロフ) - 何回も見るほど好きな小説です！！更新楽しみに待ってます(｡•ㅅ•｡)♡ (12月21日 15時) (レス) id: e67d1365d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：な | 作成日時：2023年10月28日 20時
